ルピア

新興国の通貨売りがメディアで取り上げられており、一番深刻なのは、インドだと言えますが、他にブラジルのレアルインドネシアのルピアも対ドルで直近で大幅な通貨安となっています。

USD/IDR

下落するインドネシアルピア(USD/IDR)

インドネシアの場合は、経常赤字国であるということもあり、経常赤字幅が悪化しているということもあるので、今回の世界的な新興国通貨の売りトレンドに便乗してルピアから逃げ出す外国資本も出てきている状態です。

経常収支の推移 - 世界経済のネタ帳

しかし、シンガポールのストレイツ・タイムズによるとOCBCの代表であるツェイエン氏は、インドネシア経済の中朝的成長には、強気な見方をしているという事がわかります。

ツェイエン氏によれば、直近のルピア安は、インドネシア経済が、今後大きく成長していく過程での小さな問題に過ぎないと語っています。

OCBCは、シンガポールの銀行で日本では、あまり知られていませんが、三菱東京UFJ銀行以上の営業利益を挙げている大手銀行です。

OCBCは、ブルームバーグからも世界で最も安全な銀行トップ10に連続して選ばれる等世界的に高い評価を受けている超優良銀行だと言えます。

OCBCは、2004年からインドネシアでも事業展開をしていますが、その経験も踏まえた上で「自社のインドネシアでのポートフォリオ投資に関しては全く心配していない」と語っているというわけです。

実際、インドネシア事業は、前年ではOCBC全体収益の5%となっており、今年の上半期では、6%に達しており、確かに順調に推移していると言えます。

インドネシア政府の財政赤字に関しては、今後、政府がどういった形で対策を取っていくのか様子を見て行きたいと発言していますが、過度に悲観的な見方はしていないようです。

財政収支の推移 - 世界経済のネタ帳

また、インドネシアの中央銀行に関しては、直近で日本との120億ドルの通貨スワップ協定を延長したこと金利の引き上げに踏み切った点を評価しており「インドネシアの中央銀行は、成熟しつつある。何が起きているのかを理解し、どう対策が必要なのか、又、それを素早く実行する力も身に付きつつある。」と前向きに評価をしています。

利上げも実施されたので、今後、徐々に現在の8%程度のインフレもおさまってくるだろうと発言しています。

という事で、一参考情報として世界トップクラスの銀行と評価されるシンガポールのOCBC銀行トップのインドネシア経済の長期的見通しは、楽観的かつ強気だというお話しでした。


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