内部告発の記事一覧

今回は、内部告発する方法(メール編)に続き、電話での内部告発方法を紹介します。

「内部告発」は、組織的不正や隠蔽を正すという社会正義のためのアクションですが、告発後のリスクは大きい(例えば、業界内で再就職できない、逆訴訟される等)ので、

①諦めて告発をしない

②自己防衛を意識し匿名で告発をする

③社会生命を欠けてリスクを取り実名で告発する

という選択肢の中で②を取った場合を想定したものとなっています。

誰にも気付かれずに内部告発を成功させる方法(携帯電話編)

■誰にも気付かれず内部告発する方法(携帯電話編)

【1】まず、電化製品をすべて自宅に置く

【2】プリペイド携帯電話を現金で購入する。購入する際には、店に近くで見つけた代理人に依頼する等も有効(日本の場合、プリペイド携帯は購入しづらく本人確認も必要なので、香港等の諸外国で購入する等の代替ステップが必要かも)


【3】電化製品はすべて自宅に置いた上で自宅や職場から離れたロケーションからプリペイド携帯電話の電源を入れ、通話をしたり留守電を聞いたり等、メディアとのコミュニケーションを取る。毎回、使用が終わったら電源をオフにしバッテリーも抜くことを忘れない。

【4】必要な情報伝達を終えたらプリペイド携帯電話は、初期化し、ハンマーで壊した上で公共のゴミ箱に捨てる。


以上、米国での内部告発が想定された内容ですが、米国の場合、告発後に本格的な個人訴訟に発展するリスクやFBI捜索(刑事事件)に発展するリスクがあるため日本では考えられないくらい慎重かつ真剣に動く必要があったりします。

日本での内部告発の場合は、ここまで慎重になる必要もないかもしれませんね。

内部告発

勤め先や属している組織が不正に手を染めていた場合、欧米では、「内部告発」とう形で組織と雇用者が対立することがしばしば発生します。

「内部告発」というのは、組織の内部にいる人間が不正を正すためにマスコミやその他監督機関にリークをすることです。直近では、元CIA職員が米国NSAの情報監視システムの存在を「内部告発」したのが有名ですね。

誰にも気付かれず内部告発をする方法(メール編)

「内部告発」は、社会正義を貫く勇敢な行動と評価されることもありますが、その反面、1度「内部告発」をしてしまうとその後の就労が実質的に困難になるといった大きなデメリットもあります。

日本では、属している組織が仮に不正に手を染めていたとしても「お世話になっている組織を裏切れない」と考える従業員が多いこともあり、実際に告発に至る事例は稀だったりします。

欧米圏では、「不正は不正。是正すべき。」と考える従業員が多いためしばしば告発が起き、社会問題へ発展したりします。

ここで紹介する「内部告発の方法(メール編)」は、問題解決方法として日本の社会風土には適さないと個人的に思いますが、純粋なスキルとして面白いので紹介したいと思います。

■誰にも気付かれずに内部告発を成功させる方法(メール編)

【1】内部告発用に新たにラップトップを現金で購入する。

【2】携帯電話やいつも使用しているラップトップやその他無線接続機能がある電化製品は家に置き、内部告発用ラップトップを持ちフリーWIFIを設けている場所(スターバーックスや成田空港)へ移動する。喫茶店で何かを注文する場合、現金で決済するようにする。

【3】フリーWIFIに接続をしたら新しいGMAILアカウントを作成する。このアカウントは、マスコミ(又はリーク先)との連絡にのみ使用し、内部告発用のラップトップからのみアクセスする。GMAILアカウント作成時には、名前や電話番号は使用しない。

【4】内部告発資料をGMAILから送信する。

【5】送信が終了したら必ず WIFI機能を切っておく。ブラウザーのクッキーと履歴を削除し、バッテリーを取ってから電源を切る。今後、このラップトップを使用するのは、自宅や職場から離れたフリーWIFIを設けている場所に限定する。


■関連記事

→ 内部告発方法(携帯電話編)はこちら

スターバックスフリーWIFI

内部告発

米国NSAが運営するインターネット上の情報監視システムPRISMの存在をリークしたエドワードスノーデン元CIA職員は、米国主要メディアでは、国家を裏切った「反逆者」と報道されてきました。

しかし、6月28日〜7月8日の間に米国市民2,014人を対象にした電話調査の結果では、55%が「内部告発者」(ホイッスルブローワー)と好意的に評価していることが判明しました。

エドワードスノーデン元CIA職員、55%が「内部告発者」と判断

エドワードスノーデン元CIA職員、55%が「内部告発者」と判断

「内部告発者」(ホイッスルブローワー)とは、組織の中に属しながらもその組織が不正があった場合、不正を告発する存在という意味です。「ホイッスル」は英語で「笛」ですが、それを吹くもの(ブローワー)という意味で「警告を鳴らす者」「危険を知らせてくれる者」として割と好意的に受け止められている言葉です。

一方、「反逆者」(トレイター)は、「裏切者」なので、完全なマイナスなイメージですね。

今回スノーデン氏が暴露した国家監視システムの存在は、米国の国益に適った極秘プロジェクトだったので、それを許可無しに海外のメディアに公開してしまったのは、「反逆者」の行為と米国マスメディアでは、受け止められていました。

しかし、そのように米国市民は考えていないという事が今回の調査でわかったというわけです。

多民族国家である米国では、属性別にほぼすべての社会問題への見解がかなり異なってくるのが当たり前ですが、スノーデン氏の告発で明らかになった「国家監視システム」の存在に関しては、「テロリスト対策としても明らかに一線を超えてしまった」という見解で珍しく属性を超えて一致したそうです。

米国市民の間では、性別、所得、教育、年齢に関わらずスノーデン氏を「内部告発者」(ホイッスルブローワー)として評価しており、唯一の例外は、黒人層では、43%が「反逆者」と回答、「内部告発者」は、42%だったそうです。

最近は、日本のメディアでも「容疑者」として扱われているスノーデン氏ですが、「内部告発者」なのか「反逆者」なのか、これは、結局のところ「誰が判断するのか」というので変わってくるわけですね。

オリンパス事件でもマイケルウッドフォード元社長の「内部告発」があって始めて「事件化」した経緯があり、告発がなければ大きな問題にはならなかったでしょう。

ウッドフォード元社長が「内部告発」をした結果、はじめて世論と監督機関が動いたという経緯があるので、オリンパスの元経営陣からすれば、ウッドフォード元社長は、「反逆者」だったわけです。

米国市民からは、「内部告発者」と評価されているスノーデン氏も米国政府や政府関連のエスタブリッシュメント層からすれば、今もこれからも「反逆者」なわけです。

世界一の経済と軍事力を持つ米国政府を敵にまわした時点でスノーデン氏の将来は、不確実性と危険に満ち溢れたものになったわけですが、当然ながらこのような事態に発展することは、当人も十分理解していたはずです。

自らの生命の存続や社会的評価が危険にさらされてでも内部告発し情報共有をする必要性を感じたということなのでしょう。

金銭的メリットがなく、生命や社会的評価の危険性がある中、純粋な正義感でここまでリスクテイクしたスタンスは、かなり非凡なものがありますね。

アメリカ, 内部告発