上海

出典:Wikimedia Commons

トムソン・ロイター社によれば、中国の住宅価格は、10月も昨年対比で上昇したとの事です。

トムソン・ロイター社は、2011年1月から住宅価格動向を集計して公表していますが、その結果を見ると

●北京の新築価格は、昨年対比+16.4%上昇(9月は、+16.0%)、中古価格は、昨年対比+19%上昇。

●上海の新築価格は、昨年対比+17.8%上昇(9月は、+17.0%)、中古価格は、昨年対比+13.2%上昇。

●昨年対比上昇率は、2011年の統計開始時より「過去最大」

と中国の不動産価格は、順調に上昇していると言えます。


「中国の不動産バブルは、近い内に崩壊する」と過去数年間言われ続けていますが、今でも不動産価格が、上昇しているのが、現実です。

集計対象となっている70都市の内、69都市で新築住宅の価格上昇が、確認できたとの事です。

一方、中国政府の発表統計は、

●10月の住宅価格の上昇率は、昨年対比+0.6%(9月は、+0.7%)

となっており、「10月に入って住宅価格が抑制された」という数字になっています。

上昇率もロイターの集計と10%以上の誤差があり、ここまで大きな差が出てくるのは、信じ難い事だと言えます。

ロイターの集計結果の方が日本人や欧米人にとっては、信憑性が高く、中国政府発表の資料は、かなり信憑性が低いという事になります。

こういった「いい加減」な側面を見てしまうと「だから、中国は、ダメだ」と結論付けたがる人もいるかと思いますが、実際のところは、こういった「いい加減」な側面があっても中国経済は、順調に成長していたりします。

伝説的な投資家であり、世界中を自分の足で旅してきた冒険家であるジム・ロジャーズも一時的な不景気等があっても21世紀は、中国の時代になると予言しています。

また、「BRICS」という単語の生み親として知られる元ゴールドマンサックスの代表であるジム・オニール氏も中国の未来は、明るいと発言しています。

という事でまだまだ「いい加減」な側面が見られる中国ですが、西部開拓期のアメリカにも「ワイルド」な側面が多々あったように、そういった顔を持ちながらも中長期的に大国として繁栄していく可能性が高そうです。


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