深セン証券取引所

ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを設立し、その後、30代後半にしてリタイヤし、世界中を旅しながら自らの足で現地の経済情勢を研究してきた事で知られるっ伝説的な投資家ジム・ロジャーズが、2013年10月7日号の「FORTUNE」で今後の経済の見通しについて語っています。

まず、コモディティーに関しては、現在、多くのトレーダーが、悲観的な見方をしているものの、ロジャーズ氏は、まだ供給過多になっていないため上昇相場の途中だと主張しています。


特に農産物の在庫は、歴史的な低水準にあると主張しています。

また、現在、投資をするならば、砂糖が過去の最多高値から75%下落しているため「買い」だとしています。

彼自身が、砂糖のプランテーション会社であるMSM Malaysia Holdingsの株式を保有していると明かしています。

砂糖の先物価格推移

砂糖の先物価格推移

また、シェールガスの供給により急下降したガスも魅力的だと指摘しています。

シェールガスに関しては、過去2年間で発掘拠点が急減しており、石油メジャーのシェルもシェールガス関連の資産を20億ドル(約2,000億円)分の評価損を出しており、この事を懸念しているようです。

株式では、中国株が魅力的だと主張しています。

深センB株指数推移(過去5年間)

深センB株指数推移(過去5年間)

インフレや不動産バブル等の問題を抱えながらも中国経済は、成長していて、貯蓄率も高く、外貨準備高も高い状況なので、心配はしていないようです。

また、中国株は、他の投資商品とは異なる位置づけにしていて、一生売るつもりは、ないとしています。

自ら世界中の国を歩いて回った結果、一時的な乱高下はあったとしても、中国経済の発展は、疑いの余地のないものという結論にジム・ロジャーズは、達しているようです。

前回は、2008年11月に中国株を大量購入したとの事ですが、今後も安くなれば、どんどん買い増して行きたいとしています。

中国以外では、ロシア株に注目しており、株価が下落したら追加購入していきたいとしています。

また、通貨では、「中国人民元」「香港ドル」「米ドル」を保有していると言っています。

「米ドル」の事をロジャーズ氏は、個人的には、「ひどい状態(disaster)」だと捉えよく米国政府の舵取りを批判をしていますが、今後世界情勢が不安定になれば、多くの人にとってドルはセーフ・ヘイブンになっていく事を見通して購入しているようです。

以上が、ジム・ロジャーズの最新の見通しでした。

中国経済に関しては、日米問わず悲観的な見通しが多かったりしますが、ジム・ロジャーズの場合は、非常に前向きな見通しを持っているのが印象的だと言えます。


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