ジム・オニール

「中国経済は、いつか必ずクラッシュする」と悲観的な見方をするアナリストが多い中、「BRICS」の名付け親として知られるゴールドマンサックスの元会長であるジム・オニール(Jim O’Neil)氏は、中国経済の見通しに対して前向きな立場を取っています。

理由としては、次の3点を述べています:

●月次のPMI指数は、改善しつつある。

●シャドーバンキングによる過剰な信用創造といった問題はあるものの、内需が伸びていれば、中国経済は、伸びていく。過去3年間の実績を見る限り、小売売上高は、順調に推移し、内需は拡大しており、中国国内の調整は終りつつあると考えられる。

●経常収支が、2008年前は、GDPの10%だったのが、現在は、3%となったものの成長率は、10%から7.5%で推移する事に成功している。高い経常収支対GDP比率の調整段階で成長率が急落する事が懸念されていたが、そのような事にはならなかった。

経常収支(対GDP比)の推移 - 世界経済のネタ帳

このような理由からオニール氏は、中国経済には、強気な見方をしているようです。

上海インデックスと深センインデックスでは、深センの方がパフォーマンスが良いものの、現在の中国株投資では、インデックス投資をするよりも個別銘柄を選んだ方が上手くいく可能性が高いと指摘しています。

また、BRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)4カ国の内、名付け親であるオニール氏の期待値を超えた成長振りを発揮したのは、中国だけだったとも指摘しています。

オニール氏の予想では、中国経済は、日本経済を2015年に超えるという見通しでしたが、それを前倒しで達成しています。

そして、今でもGDP成長率7.5%、インフレ率3%で毎年約100兆円をGDPに追加しており、これからも世界を驚かせ続ける可能性が高いと前向きに評価しています。


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