ナチス

出典:Wikimedia Commons

ヨーロッパでナチスが収集し行方不明となっていた美術品を保有している約10億ドル(約1,000億円)以上を自宅に持っている老人が見つかりニュースになっています。

この老人は、コーネリアス・ガーリットと言い、ミュンヘンのアパートに約1,400点以上の失われた美術品と共に暮らしてきたとの事です。

もともとコーネリアス・ガーリットは、美術品を父親から相続しています。


当時、ナチスは、ドイツのアヴァンギャルドな作品は、すべて「荒廃的」とし、強制的に回収をしていました。

それを何らかのきっかけでコーネリアス・ガーリットの父親の手に渡り、その後、相続でコーネリアスの手元に残ったというわけです。

そもそもガーリットのアパートにこれだけの美術品があるという事がわかったのは、ガーリットが、スイスからミュンへンへ多額の現金を抱えて移動をしていました。

脱税疑惑で疑われたガーリットは、自宅へ2012年に強制捜査が入り、結果的に約1,400点の美術品が見つかったというわけです。

その時価総額は、10億ドル(約1,000億円)以上の価値があると算定されています。

法律的には、既に相続から半世紀以上の時間が経っているという事もあり、疑惑であった脱税等が発覚しない限りは、美術品は、当人が持ち続ける事になるでしょう。

普通は、豊かになればある程度生活水準も上がり、端から見ても「お金持ち」だとわかったりするものですが、ガーリットのように徹底的にひっそりと暮らす誰からもわからない「お金持ち」というのもいるのだというのが、新鮮ですね。

せっかくの美術品や富は、もっと味わってもいいのでは、と思ってしまいますが、ひっそりと俗世から離れて暮らしたい人もいるという事ですね。


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