李嘉誠

出典:Wikimedia-Commons

最も裕福な華人として知られる李嘉誠(り・かせい、Li Ka-shing)は、フェイスブックが未公開企業だった頃に投資をしていますが、その投資は成功したのでしょうか?

ニューヨーク・タイムズによれば、李嘉誠氏は、運営する基金を通じて2007年11月に6,000万ドル(約60億円)、2008年3月に追加で6,000万ドル(約60億円)を出資し、フェイスブック株の0.8%を購入したとされています。

その時のフェイスブックの時価総額は、150億ドル(約1兆5,000億円)でした。

それから約6年間が経過し、フェイスブックは、公開企業となり、現在の時価総額は、1,640億ドル(約16兆4,000億円)となっています。


6年間で李嘉誠氏のフェイスブックへの投資額は、約10.9倍となった事がわかります。

この投資は、結果的にテンバガーとなっており、李嘉誠氏は、フォーブス誌でもアジアで一番の大富豪に選ばれる大資産家ですが、やはり非凡なスピードでその資産を拡大している様子が伺えます。

しかし、2007年・2008年に同じような投資を他の投資家が行えたかというと敷居は、かなり高かったのではないかと思います。

フェイスブックは、当時は、未公開企業かつ世界的に有名な未公開企業だったため、当時から投資をしたいという投資家は、世界中にたくさんいたであろうものの既に投資家を厳選しており、李嘉誠氏には、OKが出たものの、投資をしたくてもできないという投資家もたくさんいたはずです。

また、2007年・2008年頃には、既に世界的な知名度やブランドバリューはあったものの肝心の収益の方は、慢性的な赤字という状態。

フェイスブックが黒字転換したのは、2013年になってからの事なので、必ず収益化にも成功するだろう、という投資家としての「眼力」が、求められたはずです。

過去に一時は、世界的な知名度とユーザーベースを確保しながらもその後、転落したソーシャルネットワークは、フレンドスターやマイスペース等が当時からあり(日本でも直近で2005年頃に大人気だったミクシィの直近の苦境が報道されています)、フェイスブックも収益化に成功する前に転落しないという保証は、どこにもないという状態だったはずです。

そのような中、投資を実施する事には、リスクが伴い、そのリスクの見返りとして今回の結果があったと言えます。

という事で李嘉誠氏のように2007年・2008年頃にフェイスブックへ投資をしていれば、テンバガーだったという事になりますが、李嘉誠氏だからこそ招かれ、同氏だったからこそリスクテイク出来た案件だったと言えそうです。