インドの金需要インドの中央銀行は、金の新たな輸入規制に踏み切りました。今回は、輸入した金の20%を輸出に廻さなければならないというルールの設定に踏み切りました。

なぜこのような輸入規制に至ったのかというとインド政府は自国通貨が必要以上に安くなることを懸念しているためです。

インドは、世界最大級(2013年は、中国の金需要が高まり中国が世界最大の消費国となる見込み)と言われる年間1,000トン近い金を消費していて、そのほぼすべては、外国からの輸入となっています。海外から金を購入するには、インドルピーを売りドルで購入しなければならないので、金の輸入が増えるとルピー安となってしまうわけです。

政府側も6月に輸入関税を6%から8%へと引き上げる等、積極的な規制を実施してきました。2011年12月には、わずか1%だったのを考えると政府の対応もかなり早いですね。

このように政府が介入した結果、2011年に969トンだった年間輸入量は、2012年には、859.7トンとなり、2013年5月の月間輸入量が162トンだったのが6月には、30トンにまで下落し、輸入規制の効果は数字に表れてきていると言えますね。

しかし、肝心の需要の方は全く冷え込んでおらず、インド人の金好きは、ほとんど影響を受けていないようです。

金の購買欲は衰えていない中で公式サプライに規制がかかっているので、今後は、公式統計に表れないいわゆる非公式な「密輸」という形でサプライが増えていくのではないかと言われています。

実際、第二四半期に密輸での検挙件数は、2012年には4件だったのが、2013年同時期には32件に跳ね上がっているとのことです。