インドルピー安

インド経済の今後が懸念されインドルピー為替安が続いています。ドルに対して64.05に達しており、各種アジア通貨の中でも最悪のパフォーマンスとなっています。

過去5年間のトレンドを見てもインドルピーは、最安値だと言えます。

米ドル・インドルピーチャート。過去5年間。インドルピー安は、直近最安値級に。

米ドル・インドルピーチャート。過去5年間。インドルピー安は、直近最安値級に。

インドルピーは、米ドルに対して年初から16%下落しており、背景要因の1つに9月に米FRBの量的緩和の縮小が影響していると考えられています。


いままでは、量的緩和によるニューマネーがより良いリターンを求めて世界中の新興市場を駆巡っていたのが、今後、金融緩和が縮小されるのを見越して資金は、既に新興国から先進国へと還流して始めているという事です。

インド経済は、その巨大な人口と国土を背景に中国経済と共に未来のアジアを支える大国として讃えられてきましたが、今回のインドルピー安及びFRBによる金融緩和の引き締めは、1つの試練となりそうです。

実際、インドのGDPは、2012年には、1兆824億ドル(約182兆円)に達しており、10年前の2002年に5,100億ドル(約51兆円)であった事を考えると10年間で約3倍以上に成長するという超高度成長を実績として残してきています。


一方、2011年のGDPは、1兆838億ドル(約184兆円)となっており、2012年の1兆824億ドル(約182兆円)の比較するとドルベースでは、2011年が既にピークであったという事がわかります(インドルピーベースでは、2011年は、87兆20億インドルピー、2012年は、97兆5140億インドルピーと順調に伸びています)。

という事で、既に2011年頃からインド経済は、過去10年の物凄い高度成長の後の一時停滞・調整局面に入っていたと言え、ここを乗り越え再度、成長局面に入れるかが問われていると言えます。