USD/INR。インドルピーは、最安値更新後、若干戻してきた。

USD/INR。インドルピーは、最安値更新後、若干戻してきた。

最安値更新で注目されていたインドルピーは、昨日の暴落後戻してきており、8月29日午前9時(EDT)で、66.60となっています。

インド政府は、外貨準備高として保有している米ドルを国内の公営原油企業3社(Indian Oil Corp Ltd、 Hindustan Petroleum Corp及びBharat Petroleum Corp Ltd)へ供給することでインドルピー安を是正しようと務めています。

原油企業3社は、1日合計3億ドル(約300億円)ほどの原油を海外から調達しており、本来であれば、原油の調達は、米ドルで行われるため、各企業がインドルピーを市場で売り、米ドルを調達し決済する形になります。


今回の政府介入により原油会社3社は、政府から米ドルを直接購入することになるため、インドルピー売りの大きな割合が一般為替市場から消え、インドルピー安に一時的に歯止めがかかっているというわけです。

一時的にインドルピー安は、改善しているものの肝心の原資となっている外貨準備高の方は、大丈夫でしょうか?

インド政府の外貨準備高残高を見てみてみます。

→4月19日 2,947億ドル(約29.47兆円)

→5月24日 2,920億ドル(約29.20兆円)

→6月21日    2,878億ドル(約28.78兆円)

→7月26日 2,792億ドル(約27.92兆円)

→8月23日    2,788億ドル(約27.88兆円)

このようにインド政府の外貨準備高は、約5ヶ月で29.47兆円から27.88兆円まで減少していることがわかります。

今後、原油購入のために外貨準備高をさらに切り崩していった場合、いままで以上に早いペースで外貨準備高が減少していくことになります。

残りは、27.88兆円となっていますが、外貨準備高の切り崩しが続けば、インドルピー安問題が、いずれ再度浮上することは、避けられないでしょう。

インドルピーの行方が懸念されます。


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