日本では、会社の株式の大半を所有する創業者がその株式を売却する際に「身売り」と批判されたりします。

例えば、直近では、SNSを運営するミクシィーの創業者持ち分の売却が騒がれていますが、「身売り話」として語られていたりします。

「身売り」というのは、「身の代金と引き換えに、約束の一定期間を勤めること。多く、遊女・娼妓(しょうぎ)にいう。」とあるようにその昔、お金のない女性が親や自分自身を養うために遊女になる際によく使われていた言葉です。

要するにお金のない女性がやむを得ず身体を売るという限りなく「奴隷」に近い立場に置かれることが「身売り」だったわけです。

このような差別的意味合いが強い言葉なので、会社のバイアウトの際に「あの会社は身売りをした」という表現が使われるのを個人的に不思議に思ったりします。

確かに業績不振でこのままいくと倒産してしまうような会社がバイアウトする際には、「身売り」に近い点もあるかもしれません。

しかし、ミクシィのように業績は、下降気味であっても年間25億円の営業も出ていて自己資本率が80%ある優良な財務状態の会社でも「身売り話」として報道されていると「別に身売りではない(そもそも経済的に困窮していない)」と思ってしまったりするわけです。

「バイアウト」「M&A」「戦略的合併」等いろいろな言葉の選択肢があるので、あえて「身売り」というキーワードが用いられているのは、不思議ですね。

おそらく「身売り」というキーワードの方が難しくなく、読み手の反応も得やすいので用いられているのかと思いますが、経済的に困窮していない会社の売却は、「創業者持分バイアウト」や「M&A」や「戦略的合併」で十分ではないかと思った次第です。

ということで、細かい話でしたが、言葉1つで受け手の印象はかなり変わってきたりするくらい言葉選びは大事だと個人的に思っているので書いてみました。

前期 2期前 3期前
決算期 2013年3月期 2012年3月期 2011年3月期
決算発表日 2013年5月15日 2012年5月11日 2011年5月10日
決算月数 12か月 12か月 12か月
売上高 12,632百万円 13,334百万円 16,874百万円
営業利益 2,574百万円 2,194百万円 3,373百万円
経常利益 2,629百万円 2,107百万円 2,989百万円
当期利益 1,654百万円 749百万円 1,382百万円

(株)ミクシィの直近の業績