パイオニアが、クラブミュージックなどに使用されているディスクジョッキー(DJ)機器事業を約600億円で売却する方向性に入ったとロイターが明らかにしています。

「決定した事実は何もありません」と投資家向けには、報告していますが、ロイターの報道ともなれば、それなりに「裏」を取った上で報道されている可能性が高く、誤報道の可能性は、低いと考えられます。

パイオニアの年間売上高は、5,000億円近くあるので、200〜300億円規模であるDJ機器事業は、全体の5%前後であり、全体へのインパクトは、大きいとは言えないものの、1位を取った利益率の高い事業分野の売却は、残念です。

もっともパイオニア全体を考えると売上高の7割近くを占め、順調に伸びているカーエレクトロニクス事業に集中していくのは、事業戦略としては、当然の流れだとも考えられます。

一方、DJ機器が属しているホームエレクトロニクス事業は、売上高も減少、利益もトントンといった状況なので、売却という判断は、やむを得なかったのかもしれません。

パイオニアの全体としての業績は、直近5期は、あまりパッとしない状態が続いており、株価もパッとしない状態が続いています。

平成22年3月期の最安値は、131円、最高値は、415円となっていますが、平成26年月期の最安値は、146円、最高値は、313円となっており、投資対象としては、あまり魅力的ではないと言えます。

日本の株式市場は、アベノミクス発動から円安・株高となっていますが、パイオニアは、その恩恵をほとんど受けず、取り残されていることになります。

しかし、「パイオニア」というブランドは、海外でもよく知られている日本の誇れるブランドの1つなので、現経営陣には、事業整理をしっかり行った上で再度、全体を成長路線にのせ、結果として株式市場でも評価されるよう是非、取り組んで行って欲しいと思った次第です。
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