麻生太郎

麻生太郎副総理兼財務相が29日、東京都内のホテルで講演した際、憲法改正に関し次のように述べていたことが31日わかりました。

「いつの間にか騒がれるようになった。マスコミが騒いで、中国も韓国も。ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」

おそらく当人の趣旨としては、「改憲を実現するための手口を考えて欲しい」という事を「ワイマール憲法」に「ごく軽い気持ち」であくまでも「改憲をする効果的な方法」として例えたものと思われます。

日本国内では、「ワイマール」も「ナチス」もマイナスイメージで捉えられているものの「遠い海の向こうの話」という風に捉えられている側面もあります。

そのため、日本国内であれば、公人として「不適切な発言」だと批判されても、人気の高い麻生氏の発言ということもあり、「まぁいい」と思う国民もかなりいたりはずです。

しかし、海外では、「ワイマール」も「ナチス」も「恥ずべき傷」として物凄い強い国民感情とリンクしているので、そういったキーワードと連動してしまっただけでかなりの反発が想定されます。

ワイマール憲法

海外メディアの基本論調は、憲法改正で日本が戦前のナショナリズムを取り戻す可能性があるというものですが、今回のナチス発言は、確実に火に油を注いでしまった形となります。

橋本知事の慰安婦発言も日本国内では、「不適切な発言」という一部批判があっても概ね「まぁいい」と最終的には納得してもらえる範囲だったことが、英語に翻訳し、報道されるとヒートアップして問題が肥大化することがあるので、そういう内外の意識や文脈の差には、注意が必要ですね。