GEM

アメリカのバブソン大学が発起したグローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)は、世界各国の起業に関する情報を毎年リサーチし、発表している世界最大級の起業関連のリサーチです。

母体となっているバブソン大学は、起業家教育においては、18年間連続で世界一の教育機関として評価されているこの分野の名門大学となります。

そのGEMレポートの2013年度版を見てみると18〜64歳の人口の中で3年以内に起業をしたいと考えている人は、日本の場合、人口の4%となっています。


海外と比較してもアメリカ(12.2%)やカナダ(13.5%)やイギリス(7.2%)のような先進国と比べても少なく、隣国の韓国(12.0%)や中国(14.4%)と比べても低い状況です。

唯一、日本よりも起業をしたいと考えている人の比率が少ないのは、ロシア(2.6%)となっています。

また、事業を始めるチャンスを見出している人口の比率も少なく、人口の7.6%となっています。こちらは、アメリカ(47.2%)、カナダ(57.4%)、イギリス(35.5%)と比べると圧倒的に少なく、韓国(12.7%)や中国(33.0%)よりも低く、ロシア(18.2%)よりも低い水準となっています。

 

こちらの数字は、世界最低となっており、事業を始めるチャンスがあると考えている人は、他国と比べて相対的に少ない状況です。

50年前に日本が発展途上国だった頃は、起業したい人や事業を始めるチャンスがあると考えている人もたくさんいたはずですが、今や、経済大国へと成長し、社会福祉インフラも整備された中、リスクを取ってまで起業に真剣な人は、減っているということです。

ただ、他の先進国や成熟国家と比べても低いという点は、気になるところです。

また、この統計は、18〜64歳を対象としているので、プレ・インターネット世代(インターネットをビジネスや日常に使用する以前に仕事をしていた世代)がかなりの割合で含まれていることになりますが、調査をポスト・インターネット世代に限定した場合、数字は、随分と変わってくるかもしれません。


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