脱デフレで日経平均2万円がやってくる~失われた20年の終わり

「脱デフレで日経平均2万円がやってくる」(徳間書店)は、2012年6月に出版された吉田憲一郎氏監修の著書ですが、2013年12月現在、日経平均が、1万5千円台にのってきた中、結果的に現実味を帯びてきています。

2012年6月というとアベノミクスが発表される前でしたが、著者がどのようにしてこういった結論に達したのかというのを振り返ってみると「歴史のサイクル論」が、大きな要因となっていると言えそうです。

日本株が下げてきた二大要因である「円高」と「デフレ」が改善傾向にあるため今後は、「円安」と「インフレ」という新しいトレンドに転じるとしていますが、その根拠の1つに相場のサイクルを掲げています。


(以下、メモ)

●2012年に40年間続いた「円高」が「円安」に大転換

→1931年〜1971年は、円安時代。1ドル360円時代。

→1971年から円高に。40年後の2011年には、1ドル75円台に。

→2012年2月14日の日銀の金融政策決定会合で10兆円の追加金融緩和の実施と消費者物価の前年比上昇率で1%の目標設定が表明され円安基調に。

→2013年に1ドル90円に。

→2016年頃には、1ドル110円〜143円ぐらいの円安に。

●2012年に20年間続いた「日本株安」が「日本株高」に大転換

→戦前の最安値(1890年)〜戦後の最安値(1950年)までは、ちょうど60年間で干支は、「庚寅」

→戦後の最安値(1950年)から60年が経過し、2010年に再び「庚寅」に

→2011年に東日本大震災が起きたため相場はすぐに好転しなかったものの、2011年秋にようやく好転。

→60年に1度の「庚寅」には、大きな転換が生じる傾向があるので、2011年11月以降の上昇は、長期的な上昇となる兆し

→2013年春頃に日経平均1万2,000円も

→2015年以降には、2007年の高値1万8,261円を抜き、2020年後半には、1989年の高値3万8,915円を目指す可能性も秘めている

(以上、メモ)

結果的に出版から1年半後の現在、「円安」「株高」へのトレンドに大転換し、著者が掲げていた2013年の「1ドル90円」「日経平均1万2,000円」は、実現されています。

日経平均が1万5,000円台にのった今なら「脱デフレで日経平均2万円がやってくる」というのは、現実味のあるタイトルだと思えますが、出版当初の2012年6月の段階では、日経平均も9,0007円だったので、思いきったタイトル設定だったと言えます。

そのような状況でも未来の流れをいち早く予見し、かつ、大胆にも出版していたのは、流石ですね。

また、考察の背景として「干支」や「60年周期」といった観点も真剣に考慮しているのが、新鮮でした。

「相場のサイクル観」というのは、一部の専門家やマニアが愛用しているものだと思っていましたが、メインストリームの有名アナリストの間でも受けいられているんですね。

取り急ぎ、過去1年半の株価と為替の大きな動き(「円安」「株高」への大転換)を一早く当てていた著者なので、今後の言動にも期待していきたいと思った次第です。

脱デフレで日経平均2万円がやってくる~失われた20年の終わり

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