日本国債

第二次世界大戦中に発行された日本の戦時国債(戦争国債)

財務省は、日本の借金が2013年6月末時点で1,000兆円を突破していた事を発表しました。前年同月比に比べて32兆円の増加となっており、2013年末までには、1,107兆円になる見通しだそうです。

政府債務対GDPでは、日本は、不名誉ながら長らく「世界一」となっており、ここで1,000兆円という大台を突破した事で自己記録を更新してしまった事になります。

日本GDP推移

国債の推移(1982年4月以降)。赤が内国債、黄色が短期証券、青が借入金、水色が一時借入金。

一方で現時点の10年国債の金利は、0.76%という極めて低い水準にあるのも事実です。現時点では、投資家からの日本国債への信任は厚く、すぐに財政危機に陥る可能性はほとんどないと言えます。

しかし、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの2012年12月のレポートにもあるように「いつ限界に達するのかわからない」「今のところ安定しているように見える日本の財政状況も突如として危機的状況に陥ることになる」という可能性が最大のリスクだと言えます。

日本の財政は厳しい状況にあり、財政赤字は今後10年間対GDP比9%付近で停滞することが予想され、財政赤字のファイナンスがいつ限界に達するか分かりません。日本の政府債務のほとんどは国内投資家によって保有されており、日本の銀行システムは、民間貯蓄を国の貯蓄不足にあてる媒体の役割を果たしています。日銀も増大する政府債務の買い手となり、日本のインフレが抑制されている限りは今後もJGBを買い支えるでしょう。日本が現在抱えている継続的な財政赤字と巨額の政府債務および赤字の問題は、先進国において前例のないものであり、日本の国内投資家も、このような極端な経済的不均衡を今後も続けられるのかと疑問を感じ始めるかもしれません。もし投資家がより高い名目利回りをJGBに求めるようになれば、今のところ安定しているように見える日本の財政状況も突如として危機的状況に陥ることになるでしょう。

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