ユニクロ売上高

ユニクロが、売上高1兆円を達成しました。ユニクロの売上高1兆円が凄い理由の1つに「SPA事業を始めてわずか29年間でここまで来た」という事が挙げられます。

ファーストリテイリングは、アパレルの製造小売り(SPA)業者として世界第4位になりましたが、1984年の「ユニクロ」1号店出店から29年間でここまで来ています。

「売上高1兆円」となると途方もなく大きな金額で、聞いてもよくわからないため、つい「時間軸」を忘れてしまいがちですが、「そこに辿り着くのにどれくらい時間がかかったのか」というのは、何を評価するにしても大事なポイントだと言えます。

ファーストリテイリングの場合、競合となる世界ランキング上位3社と比べても一号店設立からいままでの年月が一番短いという点が見えてきます。

■世界1位 インディテックス「ZARA」等 売上高約1兆8,000億円 会社設立1974年

主要ブランド「ZARA」の初出店年度【1975年】

■世界2位 H&M 売上高1兆7,000億円 会社設立1947年

H&M初出店年度【1947年】

■世界3位 GAP 売上高1兆3,600億円 会社設立1969年

「GAP」初出店【1969年】

■世界4位 ファーストリテイリング「ユニクロ」等 売上高1兆1,430億円 会社設 立1963年5月

「ユニクロ」初出店【1984年】

ちなみにファーストリテイリングは、会社としては、1963年から存在していましたが、紳士服を国内で仕入れて店舗で販売をするいわゆる「普通の小売企業」だったため、今とは実質的内容が異なる事業会社だったと言えます。

そこから方針転換をし、海外で創った製品を自分たちで売る、というSPA業態に目覚めて転換したのは、「ユニクロ」の1号店をオープンした1984年だと言えます。

一方、SPA業界で世界一位のインディテックスが一号店を出店したのは、1975年とファーストリテイリングを9年先行している事がわかります。

また、GAPは、1969年に一号店を出店しており、ファーストリテイリングに先立つ事15年間。既にユニクロが一号店を出店する際には、全米で知られるほど有名なブランドとなっており、随分と先を進んでいたと言えます。

最後に世界2位のH&Mは、1947年に一号店を出店しており、ファーストリテイリングに先立つ事37年となります。

このように競合他社と比べてユニクロは、SPA事業を始めてからの「事業年数が短い」にも関わらず猛烈なスピードで追い上げて世界第4位まで来た点が凄いと言えます。

このままのスピードで追い上げていけば、成長が鈍化しているGAPは、早々に抜き、世界第三位になり、5年〜10年でH&Mにも肩が並ぶのも時間の問題となりそうです。

世界1位のインディテックスは、猛スピードで成長しており、創業者も健在でリーダーシップを欠く事はない状態なので、今後のSPA市場では、スペインのインディテックスと日本のファーストリテイリングが、二大巨頭となりそうです。


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