Old Town White Coffee

出典:http://oldtown.irplc.com/

アジアが熱い、という事は、日本でずっと言われてきた事ですが、実際のところどうなのか、というのをマレーシアのコーヒー業界を通じて見てみたいと思います。

マレーシアで人気のコーヒーチェーンにオールド・タウン・ホワイト・コーヒー(Old Town White Coffee)というチェーンがあります。

クアラルンプールやペナンに行ったことがある人は、立ち寄った事があるかもしれません。

1999年に設立され現在は、マレーシアを中心に東南アジアでの海外展開も進めており、全店218店の内195店舗は、マレーシア国内に、10店舗をシンガポールで、9店舗をインドネシアで、そして4店舗を中国で展開しています。

同社の直近3期の業績を見てみると順調に推移している事がわかります:

■2010年12月31日

売上高2.32億リンギット(約74億円)

純利益0.25億リンギット(約7.97億円、純利益率10.77%)

■2011年12月31日

売上高2.85億リンギット(約90.9億円)

純利益0.40億リンギット(約12.76億円、純利益率14.04%)

■2012年12月31日

売上高3.33億リンギット(約106.2億円)

純利益0.44億リンギット(約14.04億円、純利益率13.21%)


このように売上高も純利益も順調に推移していますが、特に凄いのは、税引後純利益の高さです。

過去3期の業績を見ると安定して税引き後の純利益が売上高の10%を超えており、平均すると純利益率12.67%となっています。

日本の飲食業界で純利益率10%以上の会社は、あまりありません。

例えば、コーヒーと言えばスターバックスですが、その日本法人となるスターバックス・コーヒー・ジャパンの直近の業績を見てみると

■2011年3月期 売上高1,016億円 純利益11.47億円(純利益率1.13%)

■2012年3月期 売上高1,077億円 純利益38.44億円(純利益率3.56%)

■2013年3月期 売上高1,165億円 純利益53.17億円(純利益率4.56%)

と過去3年間の純利益率は、3.08%となっています。

また、「日本のスターバックス」と米国本体のスターバックスからも評価された「ドトール」を展開するドトール・日レスホールディングスの純利益率も同じような水準となっています。

■2011年2月期 売上高1,050億円 純利益40.19億円(純利益率3.82%)

■2012年2月期 売上高1,077億円 純利益25.13億円(純利益率2.33%)

■2013年2月期 売上高1,078億円 純利益35.98億円(純利益率3.34%)

ドトール・日レスホールディングスの直近3期の平均純利益率は、3.16%です。

つまり、日本のコーヒー業界の雄とも言えるドトールやスターバックス・ジャパンの純利益率が、3%台のところ、マレーシアのオールド・タウン・ホワイト・コーヒーは、平均純利益率12.67%を維持しているという現状があります。

もちろん、日本(法人税40%)とマレーシア(法人税25%)の法人税の違いも純利益に差が出ている大きな要因だと考えられますが、それを考慮しても、そもそも利益を生み出す力に差があると言えそうです。

やはり、マレーシアのような新興国の方が、人件費も安く、競合サービスも少なく、総合的に利益を出しやすい構造があると考えられます。

ということでこのようなコーヒー業界を見る限りは、少なくともマレーシアのコーヒー業界の方が日本のコーヒー業界よりも随分儲かっている、という事が言えそうです。

もちろん、投資をするにあたり、新興国投資には、先進国への投資とは別に監査等の側面でのリスクが相対的に大きくなるので、その点は、別途注意が必要ですね。


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マレーシアで一番アクセスの多いブログ、ホンキアット(HongKiat.com)は、マレーシア国外からの集客が軸になっているのが、面白い。