勤め先や属している組織が不正に手を染めていた場合、欧米では、「内部告発」とう形で組織と雇用者が対立することがしばしば発生します。

「内部告発」というのは、組織の内部にいる人間が不正を正すためにマスコミやその他監督機関にリークをすることです。直近では、元CIA職員が米国NSAの情報監視システムの存在を「内部告発」したのが有名ですね。

誰にも気付かれず内部告発をする方法(メール編)

「内部告発」は、社会正義を貫く勇敢な行動と評価されることもありますが、その反面、1度「内部告発」をしてしまうとその後の就労が実質的に困難になるといった大きなデメリットもあります。

日本では、属している組織が仮に不正に手を染めていたとしても「お世話になっている組織を裏切れない」と考える従業員が多いこともあり、実際に告発に至る事例は稀だったりします。

欧米圏では、「不正は不正。是正すべき。」と考える従業員が多いためしばしば告発が起き、社会問題へ発展したりします。

ここで紹介する「内部告発の方法(メール編)」は、問題解決方法として日本の社会風土には適さないと個人的に思いますが、純粋なスキルとして面白いので紹介したいと思います。

■誰にも気付かれずに内部告発を成功させる方法(メール編)

【1】内部告発用に新たにラップトップを現金で購入する。

【2】携帯電話やいつも使用しているラップトップやその他無線接続機能がある電化製品は家に置き、内部告発用ラップトップを持ちフリーWIFIを設けている場所(スターバーックスや成田空港)へ移動する。喫茶店で何かを注文する場合、現金で決済するようにする。

【3】フリーWIFIに接続をしたら新しいGMAILアカウントを作成する。このアカウントは、マスコミ(又はリーク先)との連絡にのみ使用し、内部告発用のラップトップからのみアクセスする。GMAILアカウント作成時には、名前や電話番号は使用しない。

【4】内部告発資料をGMAILから送信する。

【5】送信が終了したら必ず WIFI機能を切っておく。ブラウザーのクッキーと履歴を削除し、バッテリーを取ってから電源を切る。今後、このラップトップを使用するのは、自宅や職場から離れたフリーWIFIを設けている場所に限定する。


■関連記事

→ 内部告発方法(携帯電話編)はこちら

スターバックスフリーWIFI

内部告発

ドイツのエコノミスト2人が「Tax Attractiveness Index」(法人税制の魅力度ランキング)を発表し、話題になっています。

2人は、実行税率や配当税やキャピタルゲイン税や各種控除や他国との租税条約等、16の主要項目を国別に点数をつけて評価。100カ国を対象に2005年〜2009年分を評価し数値化しました。

Tax Attractive Index

税率が一見高く見える国であっても、各種控除が用意されている場合、評価は、高くなることもあるそうです。

アメリカは、100カ国中94位(0.2432)と経済規模は世界一でも法人にとっての税環境は、魅力的と言えないという結果になりました。

日本は、米国よりも若干良かったものの92位(0.2748)でした。法人税引き下げが必要だと強く主張する日本の経済界の見解と一致した結果となりましたね。

一方、評価が一番高かったのは、「タックスヘイブン」と呼ばれる国々ですね。

●バハマ島(1位)0.8125

●バミューダ島(1位)0.8125

また、アジアでは、「マレーシア 0.6886」「シンガポール 0.6798」が高得点でした。

単純な法人税率で国際比較をすることは、いままでも行われてきましたが、名目の法人税と各種控除や租税条約を考慮した「実際に税務的に魅力的な国かどうか」は異なったりするので、このように包括的に見てみた場合はこうです、という主張は、面白いですね。

エコノミストやPh.D保有者は、分野を問わずにこういった「使える研究データ」をどんどん打ち出していけると面白いし、参考になっていいですね。

アメリカ

米国NSAが運営するインターネット上の情報監視システムPRISMの存在をリークしたエドワードスノーデン元CIA職員は、米国主要メディアでは、国家を裏切った「反逆者」と報道されてきました。

しかし、6月28日〜7月8日の間に米国市民2,014人を対象にした電話調査の結果では、55%が「内部告発者」(ホイッスルブローワー)と好意的に評価していることが判明しました。

エドワードスノーデン元CIA職員、55%が「内部告発者」と判断

エドワードスノーデン元CIA職員、55%が「内部告発者」と判断

「内部告発者」(ホイッスルブローワー)とは、組織の中に属しながらもその組織が不正があった場合、不正を告発する存在という意味です。「ホイッスル」は英語で「笛」ですが、それを吹くもの(ブローワー)という意味で「警告を鳴らす者」「危険を知らせてくれる者」として割と好意的に受け止められている言葉です。

一方、「反逆者」(トレイター)は、「裏切者」なので、完全なマイナスなイメージですね。

今回スノーデン氏が暴露した国家監視システムの存在は、米国の国益に適った極秘プロジェクトだったので、それを許可無しに海外のメディアに公開してしまったのは、「反逆者」の行為と米国マスメディアでは、受け止められていました。

しかし、そのように米国市民は考えていないという事が今回の調査でわかったというわけです。

多民族国家である米国では、属性別にほぼすべての社会問題への見解がかなり異なってくるのが当たり前ですが、スノーデン氏の告発で明らかになった「国家監視システム」の存在に関しては、「テロリスト対策としても明らかに一線を超えてしまった」という見解で珍しく属性を超えて一致したそうです。

米国市民の間では、性別、所得、教育、年齢に関わらずスノーデン氏を「内部告発者」(ホイッスルブローワー)として評価しており、唯一の例外は、黒人層では、43%が「反逆者」と回答、「内部告発者」は、42%だったそうです。

最近は、日本のメディアでも「容疑者」として扱われているスノーデン氏ですが、「内部告発者」なのか「反逆者」なのか、これは、結局のところ「誰が判断するのか」というので変わってくるわけですね。

オリンパス事件でもマイケルウッドフォード元社長の「内部告発」があって始めて「事件化」した経緯があり、告発がなければ大きな問題にはならなかったでしょう。

ウッドフォード元社長が「内部告発」をした結果、はじめて世論と監督機関が動いたという経緯があるので、オリンパスの元経営陣からすれば、ウッドフォード元社長は、「反逆者」だったわけです。

米国市民からは、「内部告発者」と評価されているスノーデン氏も米国政府や政府関連のエスタブリッシュメント層からすれば、今もこれからも「反逆者」なわけです。

世界一の経済と軍事力を持つ米国政府を敵にまわした時点でスノーデン氏の将来は、不確実性と危険に満ち溢れたものになったわけですが、当然ながらこのような事態に発展することは、当人も十分理解していたはずです。

自らの生命の存続や社会的評価が危険にさらされてでも内部告発し情報共有をする必要性を感じたということなのでしょう。

金銭的メリットがなく、生命や社会的評価の危険性がある中、純粋な正義感でここまでリスクテイクしたスタンスは、かなり非凡なものがありますね。

アメリカ, 内部告発

全世界に1万前後存在し、230兆円を運用すると言われるヘッジファンド業界の直近のパフォーマンスが発表されました。

2013年ヘッジファンド業界の運用成績、上位20と下位20

1月〜5月末又は、1月〜6月末の上半期のパフォーマンスが集計されていますが、上位20に入るヘッジファンドは、既に20%近くの運用成績を挙げており、確かに「非凡な運用成績」を挙げています。

一方、下位20のヘッジファンドは、負けていていますね。ヘッジファンドというのは、ファンドマネージャーが自由に売買できることからリスクを「ヘッジ」(回避)できるというのが「売り」だったはずですが、上手にリスクをヘッジできていないヘッジファンドマネージャーもいるということですね。

ちなみに2013年上半期の成績は、日米での株高もあり、総合的に「勝ちやすい年」となっていると言えますが、市場環境がここまで良くなかった年の運用成績を見てみると全体的にかなり落ちているのがわかります。

例えば、2011年を見てみると、下位20に入るヘッジファンドは、-20%の運用成績となっており、無惨な結果となっています。

また、1万社の上位20社の中でも20位のファンドの場合、9.28%という結果になっており、1万社から選ばれた割には、アマチュア投資家でも手が届きそうな運用益と言えるレベルですね。

このような実績を見ている限り、ヘッジファンドといえどもかなり厳選しなければ投資へ踏み切るのは、危ないかもしれませんね。

1万社のヘッジファンドの中でも上位20に何度か入っているファンドや上位20には及ばなくても安定した運用成績を出してきた「プロの中のプロ」が求められていると言えます。

何事も「プロの中のプロ」が「一人勝ち」する時代になってきていると言えます。

ヘッジファンド

マカオ現金持ち込み制限を検討

世界一のカジノ国家マカオは、現金持込みに伴う申告制度の導入を検討し始めました。現時点では、まだ制度導入の時期や持ち込み現金の詳細は未定ですが、今後、段階的にマネーローンダリング防止の観点から詳細を詰めていくようです。

「カジノ国家マカオ、現金持ち込み申告制導入を検討中」の続きを読む »

マカオ

金の価格は、2013年7月10日現時点で1,248.37ドルと調整中ですが、中国国内での金の需要は高まる一方で凄まじい購買欲となっており、供給が追いつかない状態となっています。

中国国内の金の購買欲過去最高

2013年5月の中国本土の香港からの金(ゴールド)ネット輸入総額は、108.8トンとなり、史上最高の2013年3月時の136トンにこそ及びませんでしたが、4月の80トンを大きく引き離し、史上2番目のネット輸入総額となりました。

2003年からほぼ毎年上昇してきた香港経由の中国の金のネット輸入額は、2013年過去最高に達する見通しとなり、中国は、今年は、世界一の金購入国となりそうです。

中国、香港経由の金(ゴールド)ネット輸入額

中国、香港経由の金(ゴールド)ネット輸入額

・2010年120トン

・2011年420トン

・2012年830トン

・2013年413トン(2013年1月〜5月の5ヶ月分のみ。2013年通念では、1,000トン以上の見通し。)

このペースで推移していくと香港ルートから入る金のみで今年は、1,000トン以上に達する見通しです。

また、香港経由の輸入とは別に中国国内で生産される分もあり、こちらは、中国政府のデータによると2012年で400トンあり、2015年までには、年間420〜450トンに達する見通しとのことです。

金の年間生産量は、約2,700トンと言われているので、香港経由の輸入分(2013年で約1,000トン)に中国国内生産分(2012年公表実績で400トン)が加わると1,400トン以上となり、年間金生産量の50%以上が中国で消化されていくことになります。

投資上手で知られるチャイナマネーが金の世界一の買い手となり、世界中の金を飲み込んでいくような状態となっていますが、シンガポールでの金取引所の開設(SPGMX.COM)と合わせてアジアでの金への意欲はどんどん高まりつつあると言えます。

金購入に宝飾店に列を成す顧客(中国山省済南市)

金購入に宝飾店に列を成す顧客(中国山省済南市)

中国

ニューヨーク市の賃料が過去最高を更新し、平均3,017ドルとなりました。現在の為替レートで月約30万円以上ですね。この平均値は、スタテンアイランドは除いたものとなります。

ニューヨーク賃料 ワンベッドルーム

ニューヨーク賃料 ワンベッドルーム

平均賃料が30万円以上と聞くと「高い!」と感じるかもしれませんが、米国では、「どれくらいの広さか」というのは、あまり厳密に考慮されていなかったりします。

「広さ」に関しては、

●スタジオ

●1ベッドルーム

●2ベッドルーム

●3ベッドルーム

と区分されていてそれぞれのサイズと立地で賃料が算出されていますが、実は、一番小さいスタジオタイプであっても50平米以上あったりします。要するに東京の物件と比べると「かなり広い」というわけです。

アメリカ人は、「大体この広さで満足できるかどうか」という風に割と大雑把に判断をしているので、厳密に広さが何平米か、何平米以上が良いといった探し方はしないわけです。

日本の場合、「専有面積」「間取り」「駅徒歩」「築年月」「賃料」といった項目で不動産情報サイトでも検索ができほぼ全ての物件が対応していますが、米国の不動産情報サイトの場合、「ベッドルームの数」「バスルームの数」「賃料」の3つで検索する事がほとんどで「専有面積」や「駅徒歩」や「築年月」は気にする人が少ないせいか記載されていない物件が大半だったりします。

例えば、下記スタジオタイプのユニットは、ユニオンスクウェア前で貸し出しに出ている部屋ですが、60平米で月3,700ドルです。平米単価で見てみると平米当たり月6,166円くらいですね。

スタジオ ユニオンスクウェア マンハッタン 賃料3,700ドル

スタジオ物件ユニオンスクウェア前、マンハッタン、賃料3,700ドル、60平米

平米当たりの賃料月6,166円だと東京の恵比寿の物件と大差なかったりします。例えば、下記物件は、恵比寿から徒歩10分以上で16平米116,000円(共益費込)の物件で同じくテナント募集中すが、平米当たりの賃料だと月7,250円でマンハッタンの物件よりも高かったりします。

恵比寿 16平米 116,000円(共益費込)

恵比寿 16平米 116,000円(共益費込)

このようにマンハッタンの賃料が高いのは、確かですが、アメリカの場合部屋が広いので賃料も高くなってしまうだけの話で、平米当たりの賃料で比較してみると東京の中心地と違わなかったりもしますね、というお話でした。

アメリカ