ジム・ロジャーズ

出典:Wikimedia-Commons

冒険投資家として日本でもよく知られているジム・ロジャーズ氏が、ヴォイス・オブ・ロシア(Voice of Russi)へのインタビューでロシアに対する国際社会の経済制裁に対してコメントをしています。

ヴォイス・オブ・ロシアは、全世界160カ国に1.09億人の視聴者を保有するロシア政府が運営するラジア放送局で世界で最も人気のあるラジオ局上位5局に入っています。また、インターネット上のメディアとしても機能しています。

ジム・ロジャーズ氏は、アメリカの経済政策に対して批判的な立場を取ることが多く、今回のロシアへの経済制裁も「ほぼ不可能」と割り切っています。

「私は、アメリカ人なので、こういったことを言うのは、嫌ですが、アメリカは、中国とロシアを接近させることで自らの足を撃っているようなものです。今後、中国とロシアの貿易は、増加していくでしょう。そうなることでロシアへの制裁は、ほぼ不可能となります。なぜなら、それに賛同しない国も出てくるからです。」

 

現時点で制裁を課すことで制裁を課した国よりもロシアが痛みを感じる制裁戦略は、私には、思いつきません。ロシアには、中国やイランやその他の隣国等の貿易相手がいて、アメリカにそれらすべての国々をコントロールする権限はありません。必要な製品の大半は、手に入るでしょうし、ロシアが売手となっている製品の中でも天然ガスや一部金属を必死で必要としている国々もたくさんあるでしょう。」

 

「私には、アジア諸国がロシアやウクライナやその他の国を切り捨てる理由が見えません。今回の紛争は、オバマ大統領及び、もしかすると部分的にプーチン大統領が選んで始めたものですから。

日本は、G7と歩調を合せる形でロシアへの経済制裁を決定していますが、中国の動きが今後の動向の決め手となりそうです。

中国が、経済制裁に踏み切らない場合(現時点では、可能性は薄そうです)、ジム・ロジャーズ氏の指摘するように経済制裁の実質的効果は、ほとんど期待できないかもしれません。

アメリカとロシアだけで政界の政治が決まる時代は、とうの昔に終焉し、中国という古くて新しい大国や、中東などのパワーバランスが世界政治を決定するようになってきたと言えます。
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