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(Rossiya 24で報道された空港を出るスノーデン氏の姿)

元CIA職員エドワード・スノーデン氏の亡命をロシア政府が容認しました。

取急ぎ、スノーデン氏の身柄を返して欲しいという米国政府の主張は、叶えられなかった事となります。

今回のロシア政府の判断を元外務官僚の佐藤優氏は、次のように分析しています。

プーチンは、スノーデンを「子豚」とか「ゴミ」と呼んでいる。CIAのスノーデン拘束作戦が、子豚の体毛刈りであると揶揄し、インテリジェンス機関からスノーデンのようなゴミが出てきただけで、何でそんなにうろたえるんだと旧KGB将校の視座に立ってプーチンはこの問題を見ている。
プーチンは、スノーデン氏がロシアに入国せずに、中南米のいずれかの国に亡命することで軟着陸を図っていたと筆者は見ている。

しかし、米国がエクアドル、ベネズエラなどスノーデン氏の亡命を受け入れる可能性がある諸国に強い圧力をかけている状況で、このシナリオが近未来に実現する見通しがなくなった。

また、米国がロシアに対してスノーデン氏の引き渡しを強く要請している状況で、これ以上、長期にわたって国際線の乗り継ぎエリアに同氏を留め置いていると、ロシアと外国の人権団体からプーチン政権の対応が非人道的であるとの非難が高まる可能性がでてきた。スノーデン事件をきっかけにロシアの人権団体と西欧のスノーデン氏を支援するアナーキスト系グループが連携してプーチン政権に対する異議申し立て行動を行う可能性もある。そうなるとスノーデン氏に対する処遇をめぐる異議申し立てが、プーチン政権による人権弾圧に抗議する運動と結びつき、国内治安上の問題になる危険性もある。
これらのことを総合的に判断して、プーチン大統領もスノーデン氏の入国にしぶしぶ同意したのだと筆者は見ている。(2013年8月2日脱稿)

佐藤氏の言うようにエドワード・スノーデン氏の保有している情報が機密情報とはいえ、比喩として「子豚」や「ゴミ」相当で、ロシア側も「しぶしぶ同意した」という状況であるとすれば、米国側の「かなり本気な姿勢」は、「過剰な反応」とも言えるかもしれません。


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