Dymon Asia Capital

シンガポール発でアジア最大級のヘッジファンドでもあるダイモン・アジア・キャピタル(Dymon Asia Capital)を率いるダニー・ヨン(Danny Yong)氏が、インタビューで次の10年間の投資資金の流れについて語っています。

2011年時のインタビューなので、既に3年近くが経過していますが、アジア人のヘッジファンドマネージャーは、まだまだ少なく、貴重な内容なので、メモしてみました。

(以下、メモ)

●米ドルは、負のスパイラルに入っている。

●米ドルが、数年で回復する可能性は、低い。

●世界貿易を助ける新しい方法を模索する必要性が出てきている。

●米ドル、ユーロに続く第三の通貨としてSDR(Special Drawing Rights、特別引出権)の必要性が高まってきています。

金は、2000年から6倍になっている。

ブレント原油の価格も2000年から6倍になっている。

アジアの中央銀行の外貨準備高も1兆ドルから6兆ドルに増えて6倍になっている。

中国、シンガポール、香港、シドニー、メルボルン、インド等の高級不動産も過去10年間で6〜7倍になっている。

●これは、偶然の一致なのでしょうか?

●これは、偶然ではなく、アメリカやヨーロッパの一部の国のような財政赤字の国が紙幣を発行し続ける限り、資産価値は、今後も上がり続けるでしょう。

 

●巨額の投資資金は、今後も保存場所を模索し続け、そのお金は、株式市場に入っていくでしょう。

●株式が上昇するのは、一般の人にとっても良いことです(一方、食品や不動産が上昇するのは、一般の人にとって生活が厳しくなることになる)。

 

●アジアにマネーが集まっていくると、投資家のアジアマクロへの期待値も高まってきます。

●5年前と比べて、アジアのマクロの流動性は、高まっています。すぐに20億ドル(約2,000億円)や30億ドル(約3,000億円)の規模になっていくでしょう。

●ほとんどの人は、反対するでしょうが、私は、人民元は、次の2〜3年で完全に互換性のある通貨となると考えています。

●香港では、CNHという市場があり、最初は、1日の出来高が、1,000マンドルだったのが、2010年12月には、3億ドル(約300億円)に達しており、いまでは、1日10億ドル(約1,000億円)となっています。今後も中国が、人民元を後押ししていけば、拡大していくでしょう。

 

●アジアのヘッジファンド業界は、米国や英国と比べて若いため、3億〜5億ドル(約300〜500億円)を運用できる経験豊富なマネージャーが少ないものの、5,000万〜1億ドル(約50〜100億円)を運用できるマネージャーは、たくさんいるという状況です。

●1980年代は、アメリカが主役で、1990年代は、ヨーロッパのヘッジファンドでしたが、2010年からは、アジアがヘッジファンド業界の主役になるでしょう。

(以上、メモ)

ヘッジファンドと言えば、欧米のもの、でしたが、ダニー・ヨン氏が述べるように今後は、アジアが、ヘッジファンド業界でも主役になっていくのかもしれません。

インターネットサービスの領域でも欧米が、長らくリードしてきましたが、直近のアリババのIPO等に象徴されるように既にアリババグループは、世界有数のEコマース集団となっており、トップを走るアマゾンとの距離もかなり縮まってきています。

インターネットの領域でもアジアの台頭が顕著に見られるように、今後は、資産運用の領域でも中国を中心としたアジア圏の躍進が続くかもしれません。

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