Kim Ki-hoon

ウォールストリートジャーナルによると韓国の予備校業界では、Kim Ki-hoon氏という有名人講師が、年収4億円を得ているそうです。

しかも講義をしているのは、週3時間だけで残りは、メールの返信や今後の計画を立てたりする事に費やしているとのこと。

時間に余裕のあるのは、生徒がKim氏の授業を受けたい場合は、インターネットで有料の講義動画を購入しネットで受講できる仕組みが整っているからだそうです。


日本では、大半の予備校講師の年収は300〜600万円でテレビに出るような有名講師でも年収5,000万円〜1億円と言われています。

それに対して一人当たり名目GDP(USD)が日本の約6割の韓国で年収4億円の「スーパー講師」が生まれている背景には、講師自身の実力の違いを超えて、教育業界のオンライン化が日本の随分先を進んでいるという事情がありそうです。

Kim氏が所属するインターネット塾「メガスタディ」は、2004年からKOSDAQ(072870)に上場しています。

メガスタディ

時価総額も4,210億ウォン(約372億円)となっています。

日本の予備校の最大手であるTOMASを提供する株式会社リソー教育(4714)が、約365億円、明光ネットワークジャパン株式会社(4668)が、約361億円となっているので、現時点では、日本の従来型予備校の最大級とほぼ同じくらいの評価を受けていると言えるでしょう。

メガスタディ時価総額

メガスタディの特徴は、「ネット専業」として予備校のコンテンツをすべてネットで従来の学習塾よりも安価に提供してきたという点です。

現在、米国でもオンライン教育系サービスが盛り上がってきていますが、メガスタディーは、2000年にサービスインをし、2004年に上場をしており、一回り先を進んでいると言えます。

日本国内でも教育系は、オンライン英会話が盛り上がっていますが、メガスタディの規模感に達しているネット専業サービスはまだない状態です。

いわゆる従来の予備校に通う数分の一の値段で自分に合ったペースで学習できるという点で火がつき、高校生の約半数はメガスタディを通じて学習していると言われている程人気のサービスとなっています。

メガスタディでは、合計2,500以上の科目から自分のニーズに合ったレベルの科目を選べ、一科目につき一回3時間の講義が10〜20講義分含まれいるそうです。一科目は、30〜40ドルで購入でき、購入金額の一定割合が講師の成果報酬となるそうです。

メガスタディ物理学の講義

メガスタディで提供されているKim Sung-jae講師の物理学の講義で学ぶ学生

人気が報酬にダイレクトに結びついているためか一部講師は、授業前にメイクやファッションを徹底し生徒からの評価を最大限に高めるようと意識している姿勢が伝わってきますね。

韓国のインターネット市場は、世界的にも進んでいる市場の1つであり、LINEやNAVER等の韓流サービスも日本で大成功する等成果をおさめていますが、オンライン教育という分野でもかなり先を進んでいたと言えますね。

日本と韓国は、国民感情面でしこりはあるとはいえ、文化的類似性が実は高く、韓国人にとって日本が成功しやすい国であるように日本人にとっても韓国は、成功しやすい国の1つなので、日本の起業家にとってもいろいろとヒントの多い国だと言えます。

ちなみに韓国株は、SBI証券で一部購入できる銘柄もありますが、メガスタディは、現時点では買えないようです。


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