米国不動産

セントラルパークへも歩いていけるマンハッタンのタウンハウス(約301平米)が500万ドル(約5億円)で売りに出ています。このタウンハウスが注目されているのは、元オーナーが小説家として35冊を出版しファンも多い故・ペギー・マン・ホルトン女史だったためです。

現在は、ご家族が管理をしており、月に1万4,000ドルの賃貸収入があるそうです。

リビングルーム

もともと、1960年にヒュールトン夫妻が18,000ドルで購入した時には、銃弾の穴が3つある状態だったそうですが、いまでは、キレイにリフォームされハイエンドな物件に生まれ変わっています。

この物件が、現在500万ドル(約5億円)で売りに出ており、成約はまだしていないものの査定価格は、499.5万ドルとなっており、現在の活況な米国不動産市場であれば、成約する可能性は、高いでしょう。

キッチン

不動産は、超富裕層(HNWI)が一番個人資産を投資している投資対象ですが、このような一等地物件がいかに魅力的な投資対象なのかがよくわかる事例だと言えます。


というのも仮に1960年代に18,000ドルの現金を持っていた場合、2013年現在でも18,000ドルを持っているという事になるわけです。米国では、インフレ経済ドル安政策が長い間続いてきていたので、この間に紙幣の実質的価値はどんどん失われていっているわけです。

1960年代に18,000ドルを持っていれば、マンハッタンにタウンハウスが変えましたが、2013年現在の18,000ドルでは、タウンハウスを購入するのは難しいというわけです。ということで、現金で持っておくというのは、デフレ下の日本の過去20年間では正解だったかもしれませんが、過去の米国のインフレ、通貨安経済では最悪の判断だったと言えるでしょう。

ライブラリー

では、株式に投資をしていたらどうなっていたかというと1960年1月〜2013年8月までのS&Pの平均年間リターンは、6.494%でしたが、配当金も再投資していた場合、平均年間リターンは、9.772%となり、累積で14,678%のリターンとなります。

仮に1960年に18,000ドルをS&Pへ投資をしていた場合、2013年には、264万ドル(約2億6,400万)になっていた(配当金も再投資して)というわけです。株式のインデックス投資は、1つの有効な財産保全手段だという事がわかります。

ガーデン

一方、この物件のような一流不動産へ投資していた場合、1960年の18,000ドルは、売出価格で500万ドル(約5億円)となっており、これとは別に月14,000ドル、年間168,000ドルの賃料収入が見込めたというわけです。

今回の物件へお金を投下したのは、結果的にキャピタルゲインとインカムゲイン両方が得られ、賢明なお金の運用方法だったと言えます。

ちなみに株式のインデックス投資でもキャピタルゲインは見込めるわけですが、不動産の賃料収入のように配当金を再投資せずに受け取っていた選択をしていた場合、インデックス投資のリターンは、2811%で50.6万ドル(約5,060万円)に留まっていたという事になります。

このように現金や株式と比較しても不動産への長期投資は、魅力的だと言えますが、ポイントとしては、一等地であるという事が大切だと言えます。

今回の物件も500万ドルという値付や月1万4,000ドルという賃料となっていたのもリフォームがしっかりなされており、内装が高級であった事に加えてセントラルパークに歩いていけるという魅力的な立地要因が非常に大きいと言えます。

1960年のアメリカは、既に世界一のGDPを誇る経済大国で、今以上にダントツのナンバーワンだったことを考えると成長途中の新興国の一等地を模索するのもいいですが、先進国経済の一等地でも十分な結果が期待できそうです。

ということで、不動産を選ぶ際には、本物件のように50年後でも高い需要のある一等地にこだわる事が大切だというお話でした。

タウンハウス

■物件詳細情報:46 West 94th Street 

・購入価格:18,000ドル

・ベッドルーム:4

・バスルーム:3.5

・部屋数:9

・階数:4階建て

・建物面積:約301平米

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