リーマンブラザーズ

英テレグラフ紙(2013年9月15日)によれば、「中央銀行の銀行」と言われるスイスの国際決済銀行(BIS)の元チーフ・エコノミストでリーマン・ショックを的確に警告していた事で知られるウィリアム・ホワイト氏は、現在の世界経済をリーマンショック直前のようであると位置づけているそうです。

ホワイト氏の功労もあり、国際決済銀行(BIS)は、2007年頃の好景気の空気に呑まれず、2008年の世界金融危機を声を上げて的確に予見していたほぼ唯一の国際組織として評価されています。


そんなホワイト氏は、現在、OECDの経済開発委員会の会長を務めていますが、

●先進国の公的債務や民間債務は、2007年頃と比べてGDPに対して30%以上増加している事

●新興国市場でバブルが発生しており、それらが崩壊に向かっている事

という点を問題視しており、総合的な経済状況は、2007年よりも悪化していると結論づけています。

また、FRBの金融緩和縮小が発端となり、米国の金利が引き上がる事でこれらの問題が表面化することを懸念しています。

いままで金融危機が起きる度に処方箋としてより低い金利を導入する事を世界経済は繰り返してきましたが、今回、システムが再度危機的状態に陥った場合、取れる現実的な策が残されていないと懸念しています。

一般的にエコノミストの予想は、外れる事も多かったりしますが、中には、現状の各種データから的確に将来を予見できる「凄腕エコノミスト」もいたりするので、今回は、リーマンショックを的確に予見したと評価されているホワイト氏の今後の見解を共有させていただきました。


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