Bitcoin

出典:Wikimedia-Commons

ビットコイン(Bitcoin)は、2008年の金融危機の教訓として、金融緩和を続ける政府紙幣に対するアンチテーゼとして生まれたデジタル通貨でした。

金(ゴールド)のように採掘できる量が限られており発行量をコントロールする母体がいない非中央政権的な通貨であるという点や金融機関を経る事なく直接、送受信できるのが魅力的とされてきました。


まさに「理想の通貨」をイメージして設計された試みだったと言えますが、ここに来て、「ビットコインをコントロールしているのは、ごく少数の人たち」という問題が浮き彫りになってきています。

ビットコインの「仕組み」そのものは、確かに中央管理がなく、恣意的に関与できない公平なものとなっていますが、その「仕組み」を早い段階で知ったものとそうでないものとの間に大きな「格差」が生まれつつあります。

ビットコインの掲示板として有名なBitcointalk.orgによれば、ビットコインを2013年12月3日時点でのビットコイン所有者の割合は、次のようになっているとの事です:

10,000ビットコイン以上を保有        47人  合計350万ビットコイン

1,000〜10,000ビットコイン以上を保有  880人  合計260万ビットコイン

100〜1,000ビットコインを保有    10,000人  合計300万ビットコイン

10〜100ビットコインを保有       63,000人  合計180万ビットコイン

1〜10ビットコインを保有       210,000人  合計60万ビットコイン

0.1〜1ビットコインを保有      350,000人  合計10万ビットコイン

0.01〜0.1ビットコインを保有       350,000人  合計0万ビットコイン

0.001〜0.01ビットコインを保有      210,000人  合計0万ビットコイン

合計1,160万ビットコイン(50万ビットコインが紛失と仮定)

 

※約1,200,000人が1ドル(0.001ビットコイン)以上のビットコインを保有

※280,000人が、1,000ドル(1ビットコイン)以上のビットコインを保有

※930人が、100万ドル(1,000ビットコイン)以上のビットコインを保有

※1人が、10億ドル(約1,000億円、980,000ビットコイン)以上のビットコインを保有

このように10,000ビットコイン以上(1ビットコイン=1,000ドルで1,000万ドル(約10億円))を保有する47人が、合計1,160万ビットコインの内、合計350万ビットコイン(30.17%)を保有している事になります。

1ドル以上のビットコインを保有するユーザーが、120万人いる中、この47人は、全体の約0.004%となりますが、上位0.004%が全体の30.17%を保有しているという事になります。

現実の世界でも例えば、アメリカでは、上位1%の世帯が、株式・債券・投資信託の約50%を保有しており、下位50%は、株式・債券・投資信託の0.5%しか保有していないという「格差」が生まれていますが、新しく生まれつつあるデジタル通貨の世界でも同じような「格差」が生まれつつあります。

既存通貨に対する一種のユートピアとして生まれたはずのビットコインですが、早くも生々しい側面が浮き彫りになってきています。

ただ、大切なのは、「便利かどうか」という点に尽きるとも言えるので、便利であれば、保有者が誰であるのかというのは、多くの人にとっては、関係のない話かもしれませんね。



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