財政の崖

10月17日(木)の債務上限期限が近づいてきましたが、このまま債務上限の引き上げに合意できず、10月17日(木)を迎えた場合、米国政府は、すぐにデフォルトするというわけではありません。

しかし、10月23日〜30日頃には、支払いが出来なくなると推測されており、10月15日現在残された時間は、8日〜15日くらいとなっています。

ブルームバーグによれば、米国政府が債務上限引き上げで合意できない場合、5つの選択肢が残されているとの事です。


⑴優先順位をつけて支払いを行う。まずは、米国債保有者に支払う等。

⑵債権者全員に一律の債権カットとなる。社会保障等も含まれる。

⑶米国憲法修正14条。オバマ大統領が米国議会の承認を経ずに債務上限値を引き上げるという案。大統領単独で債務上限引き上げを実行するのは、前例はないものの理論的には、可能という見方も。しかし、オバマ大統領は、米国政府の信任に関わるという事から否定。

⑷プラチナコインの発行。1兆ドル(約100兆円)相当のプラチナコインを発行し、連邦準備制度理事会にてそれを担保にする事で政府債務を増やす事なく新たに1兆ドルの資金を確保できるという案。ポール・クルーグマンが推奨。

⑸スーパーボンドの発行。通情の10年ものや30年ものの米国債よりも高い利率のスーパーボンドを発行していく事で借換を進めていく案。債務上限法案に触れるのは、「発行された国債の額面費用」のみで「実際の国債販売額」ではないため、例えば、100ドルの国債を275ドルで販売した場合、100ドル分が債務上限法案適用分となり、残りの175ドルは、債務上限法案適用範囲外のニューマネーとなるという仕組み。

⑶、⑷、⑸は、アイデアとしては、面白いものの、投資家の信頼を勝ち取るには、敷居が高いとされており、実質的に債務上限合意に至らない場合、⑴か⑵が現実的な選択肢となりそうです。


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