バブル出典:Wikimedia-Commons 

全世界で550人を雇用し、顧客資金1,120億ドル(約11兆2,000億円)を運用するGMOを率いるジェルミー・グラサムが、自身の相場観をGMOの2013年第三四半期の投資家へのレターで公開しています。

グラサム氏は、過去に4つの歴代バブルを崩壊前に的確に指摘してきています:

⑴日本の株式バブル。1989年にPE65倍でピークアウト。

⑵日本の不動産バブル。1991年に崩壊。日本の不動産バブルは、オランダのチューリップ・バブルを超える歴史上最大のバブルだった。


⑶2000年の米国株式市場のバブル。PE35倍がピークアウト。

⑷2007年の世界的初のグローバルバブル。米国の住宅市場に牽引され、世界中の株式市場及び絵画や不動産を網羅した。

そんな彼が、共有する最新の相場観は、次のようなものです:

●個人的な見解としては、グリーンスパンとバーナンキが進めてきた過剰な緩和は、イエレンに引き継がれる事になる。

●FRBによる強制的な市場の底上げを払拭するには、シビアな経済ショックが必要。

●現在、市場は、上昇しているが、経済成長は、期待値未満が続いている。

●例えば、IMFが、1年前にIMFが、立てた経済予測を上回ったのは、日本(0.7%)とスイス(+0.4%)とイギリス(+0.3%)しかない。

●ここまで経済指標が悪いにも関わらず株式市場が上昇してきた局面は、過去にわずかしかない。

●しかし、まだバブル水準には、達していない。

●個人的な考えとしては、米国株式市場は、2014年又は、2015年まででに20〜30%高くなる。

●新興国の株式市場もそれを追うように伸びていく。

●ただし、現時点でも米国株式市場は、割高感があるので、注意が必要。

●また、この夏上昇した外国の株式市場の多くも米国ほどではないが、割高になっている。

●既にバリュー投資家にとっては、高い水準になっている。

という事でしばらく株式市場は、このまま上昇していき、バブル化したところで、大きく崩壊するだろう、と考えているようです。

 

また、投資家へのアドバイスとしては、

「賢明であるなら機会損失が発生するだろう。」

「リスクテイクをするならお金を儲ける事はできるかもしれないが、予期せぬ市場崩壊に襲われるかもしれない。」

「次の2年間で市場全体が冷え込む可能性は、四分の一。」

と述べています。

現状がまだバブルとは呼べないという見解を歴史的なバブルを当ててきた投資家に指摘されると説得力がありますね。

また、次の2年間で市場が冷え込む可能性は、1/4、一方で来年や再来年、株式は、20〜30%高くなるといった見通しもあるので、より市場が過熱化してくるまでは、株式への投資は、問題なさそうですね。


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