Best Buy

出典:Wikimedia-Commons

ベスト・バイは、アメリカのミネソタに本社を置く世界最大の家電量販店です。

日本では、ヤマダ電機が最大となりますが、ヤマダ電機の3倍近くの売上高を誇るのが、ベスト・バイです。

そんなベスト・バイが、11月19日に発表した第三四半期決算は、次の通りでした。

■2012年Q3 売上高93.81億ドル(約9,381億円)

       既存店昨年対比:-5.1%

       粗利率:23.8%

       純利益:-1,000万ドル(約10億円)

        EPS:-0.03ドル

■2013年Q3 売上高93.62億ドル(約9,362億円)

       既存店昨年対比:+0.3%

       粗利率:23.2%

       純利益:5,400万ドル(約54億円)

       EPS:0.12ドル

今回のベスト・バイの第三四半期決算は、EPS0.12ドルとなり、ウォール街が想定していたEPS0.13ドルを下回る期待値以下の結果となりました。

その結果、失望売りが見られました。


EPSは、アナリスト予想を下回ったものの、決算そのものには、良い点も見られました。

例えば、

●昨年の第三四半期の赤字決算と比べると売上高・粗利率は、低下したものの純利益は、増えた点。

●アメリカ国内の既存店売上高が、1.7%増加した点。

●アメリカ国内の売上高は、2.3%増加し、78.5億ドル(約7,850億円)。

等は、良いニュースでした。

一方で、悪い材料としては、

●海外の売上高が、11.3%下落し、15.2億ドル(約1,520億円)で着地。

●海外の既存店売上高は、6.4減。

●粗利率が国内(24.2%→23.6%)でも海外(21.8%→21.2%)でも悪化している点。

等が、挙げられます。

特に粗利率が、国内で0.6%、海外でも0.6%減少している点は、気になるところですね。

わずか3ヶ月で1兆円近くを販売するベスト・バイのような規模の会社にとっては、0.6%でも60億円となり、これは、昨年1年分の純利益に相当する金額です。

つまり、1年分の利益が、わずか0.6%の粗利率の低下が、継続していった場合、吹き飛んでしまうくらい脆弱な状況である、という事でもあります。

日本では、ヤマダ電機を筆頭に家電量販店の売上が減少していますが、アメリカのベスト・バイでも同じ事が起きているのかもしれません。

ベスト・バイの過去3年間の経営実績を見ると同社が、成長の壁に直面しつつある事が読み取れます。

■2010年2月末 売上高492.43億ドル(約4兆9,243億円)

        純利益13.17億ドル(約1,317億円)

■2011年2月末 売上高497.47億ドル(約4兆9,747億円)

        純利益12.77億ドル(約1,277億円)

■2012年2月末 売上高507.05億ドル(約5兆705億円)

        純利益−12.31億ドル(約−1,231億円)

■2013年2月末 売上高496.21億ドル(約4兆9,621億円)

        純利益−2.49億ドル(約−249億円

売上高は、伸びず、純利益は、マイナスに転換していますが、果たして今後、上手に再建を進められるでしょうか?


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