Court of Law

ビリオネア・ヘッジファンド・マネージャーとして知られるデイビッド・アインホーン氏が経営するグリーンライト・キャピタルが、欧米で人気の経済・金融情報サイト、シーキング・アルファ(Seeking Alpha)の投稿者情報を開示するよう裁判所に申請をしました。

同ファンドは、1996年の設立依頼、19.5%の平均年率リターンを挙げ(2013年7月までの期間)、現在は、約56億ドル(約5,600億円)を運用している成績優秀なヘッジファンドです。

今回、裁判所への申請に至った理由は、同ヘッジファンドが、マイクロン・テクノロジー社の株式を保有する事実を情報公開前に無断で投稿したためだとしています。

グリーンライト・キャピタルは、2013年11月25日申請のSEC資料においてマイクロン・テクノロジー社の株式を2,300万株購入したと記載しています。


また、その11日前である11月14日には、SECに既に株式保有の事実を伝達していたものの、マイクロン社の株式保有については、公開情報として公言しないよう依頼していたようです。

問題となっているのは、シーキング・アルファ(Seeking Alpha)上でバリュアブル・インサイツ(Valuable Insights)というユーザーネームの投稿者が、11月14日にグリーンライト側が同日、SECに情報情報を伝達する前に内容を投稿していた、という点です。

バリュアブル・インサイツは、20年間以上の業界経験のあるアナリストであり、ファンドマネージャーであるとしており、特にテクノロジー業界に特化しているとのことです。

問題の投稿公開後にマイクロン社の株価は、上昇しており、グリーンライト側は、ポジション構築中だったため、買付に想定していた以上のコストがかかった、と主張しています。

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出典:Yahoo Finance

しかし、投稿履歴を見てみると同ユーザーは、マイクロン社に対して強気な投稿を2012年11月の段階から継続しているので、問題となっている2013年11月の投稿が、グリーンライト側のポジションと関連していたかどうかは、議論の余地がありそうです。

グリーンライト側としては、情報が開示され、人物確認が出来れば、諸々、立証できると考えているようです。

舞台となっているシーキング・アルファは、300万人近い会員数を誇る、プロ投資家向けの大手サイトなので、今後、同社が、ファンド側の要請に従うのかユーザー情報を守る方向性で動いていくのかに注目が集まります。