Oaktree Capital

836億ドル(約8.36兆円)の資産運用事業をアメリカで展開しているオークツリー・キャピタルの会長であるハワード・マークス氏が、現在の相場について語っています。

同社は、1995年に設立され年金機構や政府系ファンドの資産を運用することで成長してきました。

Oaktree 2

マークス氏によれば、現在の相場は、安くはないものの、バブルでもない、とのことです。

S&P500のP/E比率を見ればよくわかります。戦後の平均は、16倍でした。私が覚えているので一番低かったのは、7倍で70年代後半のことです。2012年前半には、11倍で非常に安かったと言えます・・・現在は、その水準ではありません。

現在、大半の資産の価格は、標準の高い方だと言えるでしょう。5年前の最低水準では、もうありません。しかし、同時にバブルだというわけでもありません。

また、今後、注意していくべき点についても触れています。

現在、注力しなければならないのは、次の2つです:「バリュエーション」と「他の投資家の行動パターン」。

株式投資の魅力は、過去のバリュエーションが基準としてあるということです。過去の基準は参考にしながらもそれに囚われてはいけません。現在のP/E比率を過去の比率を比べてみれば、現在のP/E比率は、相対的には、平均的水準にあると言えます。なので、現在のバリュエーションは、大半の分野で平均的か少し高いくらいだと言えます。

投資家の行動パターンを見る時には、次の質問をしてみると良いでしょう。クラブや電車やオフィスでみんな株の話をしているのか?みんな楽しんでお金を儲けているのか?みんな「市場は、2倍になったけれど、もっと投資をしようと考えている」と言っているのか?魅力的なディールは、完売になっているのか?ファンドは、すべて完売になっているのか?つまり、お祭りモードかどうかを見極める必要があります。そして、そのようになっているようであれば、とても注意する必要があります。

また、金に対しては、そもそも投資対象として見ていないようですね。

私の結論は、金に投資をする良い方法見つからないということです。

プロは、企業を見てその企業が、これからどういう風に成長していくのかを予測し、会社の価値を割り出し、現在の価値と比べていきます。

しかし、金の価値は、計算ができません。実用的な価値はなく、利益も生み出しません。

金は、富の保存の手段として良いとかインフレ対策になるとかパニック時の逃避先となるという指摘があるかもしれません。

その考えに従えば、金が、1,300ドルである現在でも買う価値があるということになります。しかし、これらの条件は、金が、1,900ドルだった時にもありましたが、その時に買った人は、価値の3分の1を失っています。

ドルでそういった価値を測定する方法がないのです。

以上が、マークス氏の相場観でした。

オークツリー・キャピタルは、業績好調な資産運用会社として知られており、その会長の発言が聞けるのは、稀なことなので、取り上げてみました。

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