アバクロ

出典:Wikimedia-Commons

アバクロ(Abercrombie & Fitch)の第三四半期決算が公開されましたが、赤字決算となっています。

■2012年 売上高:11.70億ドル

     純利益:8,404万ドル

     粗利率:64.3%

     EPS:1.02ドル

■2013年 売上高10.33億ドル

     純利益-1,564万ドル

     粗利率:63.0%

     EPS:-0.20ドル(一時的な設備投資支出が主な要因。それを除けば、EPS0.52ドル。それでも減益。)

この内、海外での売上高は、2%増で3.58億ドルとなっていますが、米国国内の売上高が、悪化しており、18%減の6.75億ドルとなり、全体として12%減で着地しています。


また、既存店の売上高は、米国では、14%減、海外では、15%減となっており、海外での伸びが主に新規出店であったものだと読み取れます。

また、ブランド別に見てもアバクロブランドの既存店売上は、13%、成長株であるはずのホリスターブランドも16%減となっています。

新規出店を続ける事で売上高を伸ばす事は可能ですが、既存店の売上高が、10%以上、減少しているのは、小売業界では、「異様な状況」だと言えます。

アバクロは、過去3期の実績を見てみると順調に売上高・純利益共に伸びていましたが、ここに来て急激に業績が悪化しているのがわかりますね。

■2011年1月29日  売上高34.69億ドル 純利益1.56億ドル

■2012年1月28日  売上高41.58億ドル 純利益1.44億ドル

■2013年2月2日    売上高45.11億ドル 純利益2.37億ドル

■最新期(39週間分)売上高28.18億ドル 純利益−0.11億ドル

リーマンショック後の2009年も一時的に売上高は、落ち込みましたが、売上高29.28億ドル、純利益25.4万ドルとギリギリ採算ラインを維持していましたので、通期決算でも赤字が続いた場合、金融危機後の業績を下回る形となります。

いままで長らく好業績が続いていたアバクロですが、ここに来て成長のピークを迎えつつあるのかもしれません。


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