ビットコイン(Bitcoin)の価格は、既に12万円を突破し、過去1ヶ月間で約6倍へとなっています。
まさに「異様」なスピードで価格が変動していると言えます。
現在、買い手は、主にアメリカと中国国内となっており、ドルと元が、ビットコインに交換されている状態が続いています。
ビットコインの将来には、前向きな専門家が多いのが現状ですが、その将来性に対して懐疑的な見方をしているのが、マーク・スピッツネーゲル氏(Mark Spitznagel)です。
マーク・スピッツネーゲル氏は、ユニバーサ・キャピタル(Universa Capital)の創業者で現在60億ドル(約6,000億円)の顧客資産を運用しているプロのファンド・マネージャーです。
ここでは、同氏が、ビットコインに対して懐疑的である理由を取り上げてみたいと思います。
(以下、メモ)
This Fund Manager Thinks Bitcoin’s Value Is Limited
http://www.fool.com/investing/general/2013/11/25/this-fund-manager-thinks-bitcoins-value-is-limited.aspx
⑴ビットコインには、1971年以降の米ドルと同じでその価値を裏付けるものがない
ビットコインは、米ドルのように中央銀行の判断で供給量を増やしたりする事はできない仕組みになっているものの、米ドルと同じで金やその他コモディティーによる価値の裏付けがあるわけではない。
裏付けの価値がないので、米ドルと同じで大衆が信頼し続けてくれる事を願うしかない。
⑵本当に通貨であるならこれほど激しい価格変動は、起こらない。
金は、歴史的に安定した価値保全の手段としての実績を証明してきた。
より価格変動の激しいと言われる米ドルは、1913年からその価値の98%を喪失しているが、突然の急落ではなく、時間をかけて安定して下降してきた。
しかし、直近のビットコインの価格を見てみると2012年12月には、50ドルだったのが、2013年10月には、150ドルになっていて11月には、900ドルを突破している。
本当の通貨というのは、ここまで劇的に変動しないもの。
⑶採掘量が、2,100万枚で終わる必要がない。
上限値が設定されており、数が限られているため時間の経過と共に価値が高まる可能性が高い。
そのため、オーナーの方には、積極的にビットコインを通貨として使用していこうというインセンティブが働かない。
⑷ビットコインは、米ドルやその他通貨があるから成り立っている。
ビットコインは、米ドルと交換できるという点に価値がある。
ビットコインは、新しい時代のデジタル通貨、といったイメージがあるものの、実態としては、米ドルと交換できているからこそ成り立っている。
(以上、メモ)
いままでは、ビットコインに対して肯定的な記事や報道が続いてきましたが、ここにきてビットコインの将来性に懐疑的な報道が増えてきました。
短期間が価格が「異様」なペースで上昇してきたのは、事実なので、過去に2回起きているビットコイン価格の暴落のような価格下落がいつ起きてもおかしくない状態になってきています。
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