トレイラーパーク

ウォールストリート・ジャーナルよれば、米国投資会社カーライル・グループは、総額23億ドル(約2,300億円)の不動産ファンドの約1/3をアパートに投資していましたが、今後、その比率を下げていくとの事です。

理由としては、米国の住宅市場は、回復傾向にあるため、住宅を購入できる層は、賃貸よりも購入する比率が高まっているとの事です。

カーライル・グループは、資産の組み替え先としてトレーラーパーク(移動住宅)の購入を進めており、既に3,080万ドル(約30.8億円)でフロリダのトレーラーホームのコミュニティー2つの買収案件を進めているようです。


カーライル・グループの参入でいままでは、ニッチな不動産投資先であったトレーラーパークがよりメジャーな投資先となる可能性が高まったと言えます。

トレーラーパークは、現在、1万ドル〜20万ドルで購入でき、それに追加で月に平均391ドルの賃料を地主に支払う仕組みとなっています。

リタイヤ層を中心としたコミュニティーがあり、近くにテニスコートや湖もあったりする環境が、魅力となっています。

また、シングル・ファミリー物件を購入し、自らメンテナンスするよりも安くあがるのが、リタイヤ世代を惹き付けていると言えます。

一般的にトレーラーハウスのテナント層は、高齢なので移転する可能性も低く、信用スコア(クレジット・スコア)も高くない人が多いので、移転したくてもできない経済的状況があったりします。

そのため事業者側にとっても結果的に入居率が安定稼働し、良い投資先となっているわけです。

現在、米国では、リストラ等がきっかけで中流から下流に転落する世帯も増えていますが、下流層や貧困層増えるほどそれをマネタイズする方法を知っている上位1%は、富んでいくという構図がここにも垣間みれます。

一種の「貧困ビジネス」だと言えますが、先進国の中流階級が弱くなりつつある中、こういった「貧困ビジネス」は、世界中でどんどん拡大していく事になりそうです。


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