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大手小売店の最新クーポンを探して、プリントアウトできるというサービスを展開しているクーポンズ・ドットコム(Coupons.com)が、ニューヨーク証券取引所(NYSE)へIPOしました。

1,000万株を12〜14ドルで売り出すことになっていましたが、機関投資家との打ち合わせ後に追加で50万株を1株16ドルで売り出すことになりました。

合計1.68億ドル(約168億円)の資金調達に成功したことになり、一時的は、時価総額は、12億ドル(約1,200億円)に達しています。


同社は、2013年には、13億件の消費者によるクーポンの決済を処理しており、2012年に1.121億ドル(約112.1億円)だった売上高は、2013年には、1.679億ドル(約167.9億円)となっています。

しかし、収支の部分は、赤字となっており、赤字幅は、縮小しているものの、「ずっと赤字続き」というのが、気になるところです。

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2012年に5,920万ドル(約59.2億円)だった赤字幅は、2013年には、1,120万ドル(約11.2億円)まで縮小していますが、今後、安定して黒字化できるのかという点については、やや疑問が残るところです。

というのも同社は、1998年から営業しており、既に事業開始から15年間もの年月が経過しているものの「いまだに」利益創出前のフェーズに置かれているからです。

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この間、毎年の赤字で自己資本もなくなり、債務超過状態に陥っています。2013年度の9月末の段階では、2億ドル(約200億円)以上の債務超過となっています。

また、一時スポットライトを浴びていたクーポンビジネスを展開するグルーポンの業績は、2013年度も9,540万ドル(約95.4億円)の赤字となり、株式公開後の初値を取り戻せない状態続いています。

クーポン関連の企業の先行事例としては、とても見習えないものと言えるでしょう。Coupons.com 3

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このような懸念点は、あるものの、クーポンズ・ドットコムには、既に支援しているグローバル・ブランドが、1,000以上あり、サイトユーザーは、ノンユーザーと比べてもショッピング好きという特徴があるとのことなので、今後も今までのようにトップラインは、伸ばしていけそうです。

また、今回の資金調達が大成功し、キャッシュリッチになった(一年間の売上相当の金額を調達できた)ため当面は、何の心配もない状態に入ったと言えます。

しかし、冷静になって考えてみると設立15年が経過し、2億ドル(約200億円)以上の債務超過にある会社に10億ドル(約1,000億円)以上の時価がつく今の株式市場は、バブリーだと言え、調整が入るのもそう遠くないと考えられます。


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