Kyle Bass出典:Wikimedia-Commons

一生働かないでも生活していくのに必要な金額は、その人のライフスタイルによって異なるものです。

質素なライフスタイルで十分という人であれば、例えば、1億円を年率5%で運用し、年500万円あれば十分だという事になります。

一方、支出の多いライフスタイルを望む場合、より多くの金額が必要となってきます。

カイル・バス(Kyle Bass)氏は、2005年に35歳で3,300万ドル(約33億円)の運用資金でヘッジファンドを設立し、現在は、20億ドル(約2,000億円)以上を運用しているアメリカのヘッジファンドマネージャーです。

そんなバス氏が、自らヘッジファンドを起業する際に万が一失敗した時の事も考え、一定額の個人金融資産を築いてから創業したという事を話しています。


「私は、昔から一生働かないでも快適でなくても何とか生活していくために最低限の個人資産が必要だと考えていました。自分のヘッジファンドを始める際には、その金額の半分を投下しました。実物資産と銀行預金を少し持っていましたが、自分のヘッジファンドは、絶対に成功させなければならないと考えていました。」

立上げ当初の運用資金3,300万ドル(約33億円)の内、500万ドル(約5億円)は、自分の個人資産から出したとの事です。

一生働かないでも何とか生活していくのに必要だと思う額の半分をヘッジファンドに投下したと指摘しているので、バス氏にとっては、一生働かないでも何とか生活していける水準というのは、「1,000万ドル(約10億円)」だったという事になります。

ただし、これは、「快適」に生きるための額ではなく事業で失敗した際に「最低限」の生活をしていくと想定した額だと前置きをしています。

アメリカの金融業界出身者ともなると数十万〜数百万ドルの念棒を捨てての起業となるので、「いざ」という時のためのプランも大きくなる傾向があると考えられます。

日本の成功している会社でも、スタート時は、1,000万円の資本金のみ、という事も多いので、それと比べてもバス氏の場合は、スタート時の資金力が豊富でかなり用意周到だったという事がわかります。

業種、業界や望む人生によって一生働かないでも生活していける金額は、異なるものですが、ここでは、アメリカの金融業界の事例を取り上げてみました。

実際のところ、一生働かないというのは、退屈だったりしますが、それでもサラリーマンを辞めたり転職したりする時の「保険」としてこういった状態を想定しておく事は、心のゆとりにもつながって良いかもしれません。


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