ドルの価値

出典:Matt Busigin

米ドルは、過去60年間で92%の価値を失った、とよく言われています。

中央銀行による量的緩和やドル安政策を取ってきた結果、どんどんドルの価値は、薄まってきている、というわけです。

例えば、米ドル対円でも米ドルは、プラザ合意の時は、1ドル240円前後でしたが、現在は、1ドル100円前後と随分安くなっています。

しかし、このように長期的にドルの価値が、下落したのは、「何もしなかった場合のみ」と上記グラフは、教えてくれます。

このグラフは、エコノミストであるMatt Busiginが、自身のツイートで公開したもので、1959年から現在までのドルの購買力を

⑴3ヶ月の短期国債に投資した場合(青)

⑵固定金利を受け取っていた場合(赤)

⑶何もしなかった場合(黒)

と3つに分けて表しています。


これを見てわかるのは、

●ドルを何もしないでそのまま保有していた場合、価値は、激減していた。

●しかし、定期預金の金利で運用していた場合、価値は、維持できた事がわかります。

●また、3ヶ月短期国債で運用していた場合、価値は、約1.5倍になっていた。

という事です。

過去50年間でドルが、92%の価値を失ったのは、事実ですが、現実の生活では、大半の人は、定期預金をし、金利を受け取っているので、そういった基本的な事を行っていれば、購買力は、維持できた、という事になります。

また、短期国債に投資しているのは、投資経験者となりますが、基本的な運用をしていれば、元本を増やす事もできたという事もわかります。

アメリカのようなインフレ経済では、普通預金のみだったり、現金が、一番悲惨な結果になっていた、という事がわかりますね。

日本でもアベノミクスを通じて本格的なインフレ経済に転換しようという流れが定まってきたので、「インフレ経済では、現金は、弱い」というのは、覚えておいて損はないかと思います。


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