JC Penney

全米1,100店舗でアパレルやインテリア用品を販売する大手小売店JCペニーが、2013年度通期決算を発表しました。

JCペニーは、2011年度から厳しい状況に追い込まれており、2011年度の赤字は、1.52億ドル(約152億円)、2012年度の赤字は、9.85億ドル(約985億円)となっていました。

2013年度の結果は、次の通りでした:

●既存店舗売上高は、7.4%減

●2013年度通期売上高は、8.7%減

●2013年度の売上総利益率は、29.4%で昨年の31.3%と比べて1.9%減

●2013年度の純損失は、12.4億ドル(約1,240億円)


これだけ見ると非常に厳しい状態に置かれている、ということしか伝わってきませんが、今回の決算前に売られていた株価は、決算発表後に上昇しています。

JCP

出典:Yahoo Finance

株価が上昇した1つの理由として考えられるのは、決算内容が、「思っていたほど悪くなかった」ということです。

というのも同社の第四四半期の業績だけ見ると事業再生が、上手く進み始めているという兆候が読み取れます。

以下、2013年度第四四半期の業績です:

●既存店売上高は、昨年対比2.0%増

●売上総利益率は、28.4%で昨年同時期の23.8%から4.6%改善

●2013年第四四半期の売上高は、37.8億ドル(2012年度第四四半期は、38.8億ドル)

既存店の売上高が、昨年対比で増加に転じたことや売上総利益率が改善されたことは、朗報だったと言えます。

また、第四四半期の売上高の下げ幅は、約3.6%減となっており、2013年度通期での8.7%減と比べると下げ幅が緩やかになっていることがわかります。

このように今後、業績が再度、本格的に回復するかもしれない、といううっすらとした「兆候」が見られた決算でした。

しかし、第四四半期も純損失は、2.06億ドル(約206億円)となっており、厳しい状況であるのは、変わりありません。

ただし、2014年2月1日の時点でも現金相当で約15.15億ドル(約1,515億円)を確保しているので、今後、再建を継続していく体力は、十分ありそうです。

果たして企業再建を成功させられるのかどうか、今後に期待が集まります。


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