JC Penney

米国大手のデパートであるJCペニー(NYSE:JCP)の業績及び株価が顕著に悪化しています。

過去3年間の売上推移を見てみると2013年1月29日までの業績は、前年比で約25%も下落しています。1ドル=100円で円表記にしています。

2011年1月29日 売上高1兆7,759億円  営業利益832億円  純利益389億円

2012年1月29日 売上高1兆7,260億円  営業利益-2億円     純利益-152億円

2013年1月29日 売上高1兆2,985億円  営業利益-1,310億円 純利益-985億円

25%もの売上減に小売企業が耐えられるはずもなく、営業利益も1,000億円以上のマイナスとなっています。


また、8月20日に発表されている2013年8月3日までの3ヶ月間の業績も2013年1月29日の決算時と比べて悪化している事がわかります。

第二四半期の結果は、次の通りでした:

2013年第二四半期 売上高2,660億円(前年同期3,020億円)

2013年第二四半期 粗利29.6%(前年同期33.2%)

2013年第二四半期 純利益-586億円(前年同期-147億円)

2013年第二四半期 自己資本2,320億円、自己資本比率19.91%

(前年同期自己資本3,671億円、自己資本比率33.95%)

2013年第二四半期 長期借入金4,850億円(前年同期2,868億円)

JCペニーの現状としては、ほぼすべての経営数値が悪化している状態だと言えそうです。

売上減少のみではなく、粗利率も低下していて、長期借入金も増えている状態なので、状況は、時間の経過と共に苦しくなっていると言えます。

そんな状況を見切ってウィリアム・アックマン氏の率いる米ヘッジファンド、パーシング・スクエアは、2013年8月26日時点でJCペニー株の約17.7%となる3,900万株を売却しています。

JC Penney

一方、2013年9月4日には、カイル・バス氏の率いるヘイマン・キャピタル・アドバイザーズは、JCペニー株の約5.2%となる1,140万株を新たに取得しています。

また、JCペニーの大株主は、ジョージ・ソロスのソロス・ファンド・マネージメントとなっており、約9.06%に相当する1,998万株保有しています。

このように凄腕のヘッジファンドマネージャーが「買い」に入っているという事実もあるので、負ける勝負に参加するはずのない彼らが参入している以上、少なくとも彼らは、しっかりと利益を確定していくはずです。

現時点では、新株発行による自己資本増強を実施予定のJCペニーですが、既に10億円分のJCペニー債のデフォルト時にかける保険(CDS)は、2.2億円+四半期毎に30万ドルとなっており、市場は、JCペニーを「ほぼ破綻状態」と見ていると言えます。

売上高が一年で25%下落というのは、小売業でもあまり見ない急下降だったため、取り上げてみました。


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