JC Penney

出典:Wikimedia-Commons

経営難に陥っているJCペニーが、11月2日に終了した第三四半期決算を2013年11月20日に公開しましたが、想定されていた通り厳しい内容となっています。

1年前の同時期と比べても業績は、顕著に悪化しています。

■2012年第三四半期 売上高29.27億ドル(約2,927億円)

粗利率32.52%

純利益-1.23億ドル(約−123億円)

EPS−0.56ドル


■2013年第三四半期 売上高27.79億ドル(約2,779億円)(△5.1%) 

粗利率29.47%(△3.05%)

純利益-4.89億ドル(約−489億円) (△366億円)

EPS−1.94ドル

このように1年前と比べて売上高も粗利率も純利益もEPSもすべての指標が悪化し、良いニュースの少ない発表でした。

そんな中でもハイライトとしては、

⑴既存店の昨年対比が、2012年第三四半期には、-26.1%と大幅に悪化していたのが、2013年第三四半期には、-4.8%にまでマイナス幅が縮まった。

⑵また、最新月である10月には、既存店の売上高が昨年対比+0.9%と微増した。

⑶Jcp.comのオンラインストアの第三四半期の売上高は、昨年対比で、+24.5%と成長した。

といった点が、良かったです。

また、それ以外は、悪いニュースばかりでした。

中でも会社の衰退を反映している内容としては、

●2012年第三四半期には、自己資本比率32.16%だったのが、2013年第三四半期には、自己資本比率22.29%へと1年間で10%も低下。

●長期借入金が、2012年第三四半期に28.68億ドル(約2,868億円)だったのが、2013年第三四半期には、48.45億ドル(約4,845億円)へと1年間で長期借入金が、約2,000億円近く増加。

●粗利率が、2012年第三四半期に32.52%だったのが、2013年第三四半期には、29.47%と1年間で粗利率は、-3.05%も下落。

JCペニーでは、ずっと既存店の昨年対比割れが続いていましたが、10月に昨年対比を+0.9%と微弱ながらも上回っているので、11月・12月と既存店の売上高が回復していけば、マイナスループに歯止めをかける事ができるかもしれません。

2013年11月2日時の決算書上の自己資本は、26.47億ドル(約2,647億円)となっていますが、現在、JCペニー株は、9.44ドルで取引をされています。

JCペニー株の時価は、20.8億ドル(約2,080億円)となり、解散価値を下回っている状態なので、割安という判断もできるかもしれません。

実際、今回の決算報告を受けて1日で8.38%上昇しているので、第三四半期決算を好意的に受け止めている株主や現在の価格を割安と判断している株主もいるようです。

個人的には、会社の衰退が、「末期」に近い状態だと思うので、小売業界やJCペニーに詳しい人以外は、避けた方が無難な銘柄だと言えます。


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