ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを共同創業した事で知られる伝説的な投資家ジム・ロジャーズは、RTとのインタビューで債務上限問題についてコメントしています。

結論から言えば、ジム・ロジャーズは、今回の債務上限問題については、あまり懸念しておらず、あと数日で合意に至るだろうと考えているようです。

また、米ドルへの影響も限定的で全体的にワシントンを中心とした政治的な「ゲーム」と見ており、あまり注目はしていないようです。

ただし、中長期的に米国の政府債務が拡大する一方でアメリカが、世界史最大の債務国家である事は、危惧していますが、同時に米国の政治には、あまり期待していないようです。


(以下、インタビュー内容)

■債務上限引き上げの期日が迫っている中、専門家には、まだアメリカ経済には、時間があるという見方もあるが、どう思うか?

・もう60年間も問題を先送りしている。

・アメリカは、世界史上最大の債務国家となってる。

・時間が経過するほど債務が膨れ上がっている状態。

・誰かが解決しなければならない問題。

■最終的にどのような結果が待っているのか?

・過去30年間で18回債務上限の引き上げは、起きている。

・これは、「短期的処方」。同じ事が続いている。

・毎回、解決策を見出したという発表があり、2〜3年後に同じ問題に直面している。

・違うのは、毎回、債務が膨らんでいる事。

・もう30年間も続けてきているが、「いつか」、史上から資金調達ができなくなる。

・そうなった場合、アメリカは、急激に衰退する事になる。同じような事は、過去200〜300年間でイギリスやスペインや他の国でも起きている。

■米ドルで資産を保有している国への影響は?

・米ドルを持っている国への影響は、ほとんどない(今のところ)。

・米ドルを持っていてもほとんど心配する必要はない。

・ワシントンで行われているのは、ただのゲームであまり心配する必要はない。

・メディアでは、取り上げられているが、投資家は、あまり注目していない。

■オバマ大統領は、アメリカが特別だという事について触れていたが、本当に米ドル以外の基軸通貨等を模索すべきなのか?

・オバマ大統領は、「アメリカは、特別な国だ」と述べたが、アメリカは、世界史上最大の債務国家という意味で「特別」。

・これだけ債務のある国は、いままでなかった。

・今は世界最大の国だが、衰退傾向にあり、問題も解決されていない。

■予算や債務上限問題を解決するには、どうすれば良いのか?毎年同じ事が起きているのを回避するには?

・解決策は、チェーンソーを取り出して歳出削減をする事。しかし、ワシントンでは、そういった事は絶対に行われない。

・おそらく数日後に問題は解決されたという発表があり、そして、2〜3年後に債務が拡大した状態で同じ問題に直面する事になる。

・アメリカへの貸し手である国の一部(ロシアや中国等)は、「米ドル以外の通過を模索しなければならない」「このままだと悪い結末になる」と考え始めている。

(以上、インタビュー内容)

ジム・ロジャーズは、現在、シンガポール在住ですが、次の100年間は、かつてアメリカが繁栄したように中国が繁栄すると確信し、近くにある金融国家シンガポールを選び移住したと語っています(中国本土は、大気汚染もヒドいので子育ての環境としては、中国に近いシンガポールで良いと判断したようです)。

自らの投資観に忠実に生きていると言えますが、そんな投資家は珍しく、投資実績も伴っているためアメリカや日本を含め未だに注目されていると言えます。


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