Panic

出典:Wikimedia-Commons

ジョージ・ソロスとクォンタム・ファンドを共に創業し大成功させた事で知られるジム・ロジャーズが、パニック時に買いを入れるという投資法についてInternationalman.comで自らの考えを述べています。

ジム・ロジャーズによれば、「パニック時に買う」という事ができれば、多くの場合、投資で成功できるとの事です。

「パニック時に買う」という投資手法は、「投機家」か「投資家」なのかで期間が、変わってくるとの事です。

「投機家」の場合は、例えば、戦争になるというニュースの後に株価が100から30に下がったら、すぐに買いを入れ、50まで回復した後にすぐに売り、その後に株価は、30になるといったパターンです。

一方、「投資家」の場合は、すぐに売抜けるのではなく、数年間保有した後で売ることで大金を得られるとの事です。

この「パニック時に買う」という手法を一番得意としていた投資家は、ジム・ロジャーズの知り合いでは、ロイ・ニューバーガー(Roy Neuberger)だそうです。

悪いニュースで特定の銘柄の株価が暴落するとニューバーガーは、買いを入れ、その週かその月のどこかで株価は、回復するというパターンで勝ち続け、今では、ウォール街の生きた伝説として知られています。

ジム・ロジャーズによれば、いくらニュースが悪くても株価の下げ幅が極端である場合、それは、ほぼ買いのタイミングだと言えるとの事です。

また、ロジャーズ自身の直近の事例で「パニック時に買う」というのが当てはまった局面は、

●1999年、2005年の中国。市場は、最悪だったそうです。

●2008年11月の中国。中国を含め、世界中の市場が暴落していた時です。

等があったと述べています。

また、現時点で「パニック時に買う」というのが、該当する事例として「ロシアへの投資」を挙げています。

ジム・ロジャーズ氏自身、1966年ー2012年までの46年間ロシアに対しては、悲観的だったそうですが、これだけ長い間、嫌われ避けられてきた市場なので、良い投資機会があるのではないかと述べています。

また、1990年代にイランの株式市場に投資をした際には、億単位の投資は投資上限があったため出来なかったものの自己資金に対して40倍のリターンを得られたとの事です。

今後もイランには、投資できるようであればしたいと述べています。

他には、リビアやシリアも対象として考えているようです。

また、ジム・ロジャーズへのインタビューアーであるケイシー・リサーチ(Casey Research)のニック・ギアムブルーノ(Nick Giambruno)によれば、今年は、キプロスで預金封鎖がありましたが、預金封鎖後のキプロス株式市場では、バーゲン価格の銘柄がたくさんあったとの事です。

このようにジム・ロジャーズのような熟練したプロから見ても「パニック時に買いを入れる」というのは、有効な投資手法だという事です。

ただ、実際に悪いニュースで投げ売りが始まると見る見る間に株価は、下落していくので、売り相場に呑み込まれずに淡々と買っていくための平常心や先見性が問われてくると言えます。

しかし、そういった事を予め、理解し、買う銘柄も決めておけば、「パニック時に買う」という投資手法は、実践しやすく、かつ、成功しやすいシンプルな投資方法として誰にでもオススメできるものだと言えます。


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