カイルバス

「サブプライムローン崩壊」「ヨーロッパ財政危機」を事前予測し空売りで巨額の利益を挙げてきたことで有名な米ヘイマンキャピタル代表のカイル・バス氏とベストセラー経済作家であるジョン・モールデン氏が行ったインタビューが公開されました。

カイルバス氏は、日本経済の悲観論者として知られており、「日本財政破綻は免れない」というポジションを貫いてきました。

ポジショントークではありますが、過去にバス氏の悲観論は当たってきた(と報道されている)という実績もあるので、一意見として面白いですね。

ただ、現実的な対策という点では、日本人である我々へのアドバイスとしては、「日本円を持つな」「日本株は売れ」等、極端な話ばかりで現実的にすべて実行するのは、難しいので、多少なり通貨分散をする等で部分的に応用するのが現実的かもしれません。


(以下、インタビューのメモ)

カイルバス

■世界中の中央銀行は、お互いを見ている。一種の「ブラザーフッド」。彼らもそう表現している。

■本来、中央銀行は、第一のポリシーとして自ら通貨を下落することはできない。インフレや価格を安定させる政策の結果、二次的や三次的要因で通貨下落となるようなことはある。だが、現在は、量的緩和による通貨下落がトレンドとなっている。「通貨戦争」とジムリカーズは表現している。

世界経済はのクレジット対GDPは、360%という状態。「出口」はない。

■既に緊縮財政は誰もやりたくないという状態でポール・クルーグマン流の「このままやればいい(量的緩和を)」が主流。

■もう政治的意思として緊縮財政はなくなっていると私は考えている。

■放漫財政のペナルティーがないのであれば、止める必要がない。それが、現状。だから、今後も量的緩和がゲームプラン。

■米国の場合、政府債務は、税収の5倍にも到達していない(オンバランス上)。なので、オンバランス債務の話であれば、まだ問題は理論上は、解決できるレベル。オフバランス債務の話はまた別の話。

アベノミクスによる「マネタリーベースを2年以内に2倍」というのは、日本の「最後の賭け」。日本が自らの債務の重みに倒れることを避けるための。しかし、随分遅過ぎた。

■自分自身は、投資判断をする際に現状は、負けることを避けるのを重視している。負けるのを回避することの方が勝つよりも重要な局面だと考えている。

■平均的な投資家へのアドバイスは、「わからない」というのが正直なところ。平均的投資家に用意された環境だと中央銀行家の影響を受けざるを得ない。現在、株価は高過ぎるが、買わされている。他方には、利率が低過ぎる国債がある。平均的な投資家は、中央銀行家がやって欲しい事そのままやってしまうことを気をつける必要がある。

(以上、メモ)


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