貧困

出典:Wikimedia-Commons

経済評論家として有名なマーク・ファーバー氏は、2014年2月5日に「貧困の4つの柱(The 4 Pillars of Poverty)」という記事で1960年代から米国経済は、成長を続けてきたものの貧困率は、ほとんど変わっていないとの事です。

また、ファーバー氏は、今日の方が、アメリカでは、貧しい人が、1960年代と比べて随分と増えている気がする、と主張しています。

理由としては、当時、中流階級だった人々が貧困層に転じたため、としています。

2007年以降、下位50%の世帯は、自らの金融資産の約40%を失った一方で債務は、16%増えており、2007年と2014年現在を比べても状況が悪化していることを述べています。

また、貧しい層が増えた背景としては、次の要因を挙げています:

⑴社会文化的な要因

→未婚世帯の増加。1960年代には、新生児誕生時に両親の未婚率は、5.3%だったのが、1980年代には、18.4%、現在は、40%以上に。

→未婚の親の下に生まれた子供の方が、両親二人が健在な世帯と比べ教育の機会が少ない事がわかっている。

→ヘリテージ財団によれば、未婚の親の下に生まれた子供の方が、両親二人が健在な世帯と比べ、約4倍、貧困生活を将来的に送る可能性が高いということがわかっている。


⑵教育問題

→世界のその他の国と比べ、米国の教育レベルは、相対的に低下している。

⑶過剰な債務

→クレジットの拡大を貫いてきた金融政策の結果、過剰な債務を抱える個人が増加している。

⑷政府による支援・過保護

→現在、米国政府は、80以上の福祉プログラムを運営しており、9,160億ドル(約91.6兆円)を2012年に支出し、約1億人のアメリカ人が最低1つのプログラムを受給している。

→1964年と比べ、インフレ率を考慮し調整した後でも現在の予算は、16倍に膨れ上がっている。

アメリカの貧困層が、1960年代と比べて増加傾向にあるとすれば、それは課題ですが、一方で、衣食住の基本を賄えるセーフティーネットが整備されているのは、発展途上国と比べると「まだまだ良い」とも捉えられます。


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