Merck メルク

世界最大級の製薬会社であるメルク(NYSE:MRK)は、8,500人の人員削減を追加で発表しました。

既に7,500人の人員削減を発表していたため、これで合計16,000人の削減となります。

メルクの全従業員数は、83,000人のため、約2割の大型人員削減となります。

過去3期のメルクの実績を見てみると先日、人員削減を発表したドイツのシーメンスと同じく「特に問題がない」という状態であったりします。


・2010年12月末 売上高459億8,700万ドル 純利益8億6,100万ドル

・2011年12月末 売上高480億4,700万ドル 純利益62億7,200万ドル

・2012年12月末 売上高472億6,700万ドル 純利益61億6,800万ドル

また、概ね順調に推移している株価も「特に問題がない」という現状を反映していると言えます。

しかし、そんな平時にも大型人員削減に踏み切るメルクの判断は、迫り来る嵐を見越しての予防策なのか、業績のさらなる向上に向けたスリムアップなのか気になるところであったりします。

また、日本企業では、ここまで業績が好調な中、2割もの人員削減に踏み切る企業は、業種を問わずなく、行った場合メディアや国民の反感を買う可能性が高いと言えますが、「外資」の中でも「王者級」の企業では、このような経営判断が行われており、株式市場もそれを問題視していないという実態がある事は、興味深い事実だと言えます。


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