老人ホーム

日本人は、世界一貯蓄上手な民族だと言われていますが、老後の不安を持っている世帯も多かったりすることもあり、60代、70代の日本人世帯とアメリカ人世帯のどちらがお金持ちなのかを調べてみました。

■日本人のシニア世帯の場合

「家計の金融行動に関する世論調査」によると日本の60代の世帯金融資産の中央値は、約850万円となっています。中央値というのは、100人いた場合の真ん中の人の数字ですが、50番目の人で850万円の金融資産があるという事になります。

70代になると老後資金の一貫として金融資産は取り崩すためか金融資産は、減少し、中央値は、550万円となっています。

60歳代 一世帯当たり金融資産保有額 平均1,605万円

    中央値850万円

70歳代 一世帯当たり金融資産保有額 平均1,592万円

    中央値550万円

(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(二人以上世帯調査)(2011年/平成23年)


■アメリカ人のシニア世帯の場合

一方、アメリカの方では、「55〜64歳」「65歳〜74歳」と取得年齢層に若干の誤差はあるものの、中央値は、「55〜64歳」で「約1,749万円」、「65〜74歳」で「2,015万円」となっていました。

米国世帯収入

55〜64歳  一世帯当たり金融純資産 平均880,500ドル

      中央値179,400ドル(約1,749万円)

65歳〜74歳 一世帯当たり金融純資産 平均848,300ドル

      中央値206,700ドル(約2,015万円)

Federal Reserve Survey of Consumer Finances, 2012

いずれも世帯調査となっているため、米国の方が共働きが進んでおり、二人分の働き手の結果が反映されているという可能性があります。

又、米国人では、株式投資への資産配分比率が日本よりも高いので、株式への長期投資による資産運用による資産拡大というのも一因かもしれません。

このデータを見てわかるのは、

中央値を比較した限りでは、アメリカ人世帯の方が日本人世帯の約2倍の金融資産を保有している

■平均値を比較してみるとアメリカ人世帯は、55〜64歳で平均88.05万ドル(約8,805万円)の金融資産を保有しており、日本人世帯60代の1,605万円の約5.5倍となっている。これは、アメリカ人世帯の富裕層が保有する資産が相対的に大きく、平均値を引き上げていると考えられる。

ということがわかり、60代、70代老後世帯では、アメリカ人世帯の方が日本人世帯よりもお金持ちだと言えそうです。

これは、約4,000〜6,000世帯を対象にした各国の国勢調査結果ですが、こういった統計は、母数が実際の人口と比べると小さいので、例えばこの中に資産数千億円の大富豪が入ってしまうような事があれば、平均値が大きく押し上げられたりします。

また、中央値の方が平均値よりも実態を反映しているとはいっても中央値もニューヨークのマンハッタンで調査した場合とデトロイト市で調査した場合では、前者の方がかなり大きくなってきたりするわけです。

もちろん、こういった事を考慮した上で出来るだけ正確に実態を反映されるよう設計されているわけですが、統計調査である以上、バイアスがかかったり調査機関の意図を反映していたりもするのも事実なので、統計数値は、「一参考意見」として認識するくらいが良いかもしれませんね。


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