36 years old

出典:Wikimedia-Commons

いい大学を出て弁護士資格を取ってもマイホームを持つのが難しい。そんな高学歴アメリカ人が増えています。

語り手は、ジョッシュ・ミッチトム(Josh Michtom)という36歳のバツイチ男性ですが、いい大学を出て結婚もして弁護士資格も取って・・・と順調に見えた人生がどのように狂っていったのかを語っています。

I’m 36 Years Old and Living the Life of a Millennial

http://thebillfold.com/2013/11/im-36-years-old-and-living-the-life-of-a-millennial/

(以下、メモ)

●19年前にニューヨーク大学に3.4のGPAで入学。

●親は、貧しく失業中だったので、学生ローンを利用。卒業後1年で完済。

●2001年の年収は、35,000ドル(約350万円)で将来は、バラ色のように見えた。

●23歳になった時に結婚して、妻がハーバード大学の大学院に合格したので、ボストン周辺のロー・スクールに行く事に。

●一番たくさん奨学金をくれたロー・スクールに行く事に。それでもカバーしきれなかった学費の支払いには、学生ローンを活用。

●ロー・スクール卒業後に年収12.5万ドル(約1,250万円)の仕事につけるとは思っていなかったが、5万ドル(約500万円)くらいの仕事は見つかると考えていた。


●そして、子供を30歳前に持って、自分たちの家を40歳まで持って、すぐ借金も完済できると考えていた。

●年収4.5万ドル(約450万円)の仕事が見つかったという事もあって司法試験(バー・エグザム)に通るための予備校の学費用にローンを組んだ。

●司法試験様のローンのほかにもクレジットカードのローンとロー・スクールの学生ローンがあっった。

●ロー・スクールを卒業した時に第一子が生まれた。

●1年後、年収4.5万ドルの研修が終わった後に夢に見ていた弁護士としての仕事が見つかったので、一時的に年収が下がったもののチャンスを掴む事にした。

●その頃、妻の方は、大学院を終え、第二子を妊娠していた。我が家の借金は、どんどん膨れ上がっていた。

●その後、妻が、有名なリベラル・アーツ大学の教授の仕事が見つかったので、コネチカットに移住をした。私は、地元のNPOで検事として働く事になった。それぞれ年収6万ドル(約600万円)の収入を得ていた。

●今から思えば、この時に住まいは、質素なアパートにし、数年間で借入を完済していれば良かった。

●しかし、時は、2007年。安定した仕事があり、信じられないくらいの与信枠へのアクセスがあったので、それを活用しないという事は難しかった。そして、アッパー・ミドルな郊外に一戸建てを購入し、新車も購入した。

●住宅ローン+カーローン+クレジットカード+子供2人の保育園代=アメリカン・ドリームなのかもしれない。

●3年間同じ仕事をしたが、自宅にもっと近い仕事が欲しいと思い少々の年収カットとストレスの軽減を目標に政府系のポジションに転職。しかし、州の予算危機があり、2011年に1年間で解雇される事に。

●その後、自分の弁護士事務所を設けた。仕事は、やりがいのあるものだったが、解雇される前の仕事よりも年収は少なくなった。

●そして、残ったのは、住宅ローンとカーローンと司法試験予備校のローンとクレジットカードローンと個人事業主の時からの1.3万ドルの税金。

●そんな事もあり、2012年の頭に妻とは離婚する事に。

●自分は、子供たちと400ドル(約4万円)のアパートに引っ越す事に。

●その後、解雇された州の方での予算危機が終わり、年収7万ドル(約700万円)で再雇用される事に。

●元妻の住宅ローンの支払いの1/3を2年間限定で支払う事に協力する事になったが、アパートの賃料の2倍だった(約800ドル)。

●それから新しいガールフレンドと共に2.5ベッドルームの家に引越をした。今の家賃は、900ドルで学生時代に住んでいたようなところに住んでいる。

●現在、自分の年収は、同じ年の多くよりも多いが、ローンの支払いで400ドル、元妻の住宅ローンの支払い協力で800ドル、IRS(米国税務当局)への支払いが208ドル、そして6歳と9歳時がいるので食費がかかる。

●現状を不満には思っていない。実は、その逆でやっと借金を返済するプランが見出せたと思っている。

●来年、元妻の住宅ローンの支払の協力期限がくれば、貯金ももっとできるし、借入もどんどん減っていく。

●今後、家を買う予定は、ないし、いまのアパートは、子供たちが大学に行くまで十分いられる大きさだ。

●僕からのアドバイスとしては、物欲をコントロールする術を身につけなければならないという事だ。

●住まいは大切だけど、400ドルのアパートの部屋も32.5万ドル(約3,250万円)の一戸建てでも僕は、幸せだった。

●僕は、天職と思っている仕事をずっとしてきているし、健康な子供2人に恵まれてとても幸せだ。でも、この幸せを得るために借金やストレスを体験する必要はなかったと思う。

(以上、メモ)

アメリカの場合、大半の学生が大学に通うために高金利の学生ローンを組んでいるので、学費関連のローンが社会人のスタートを切る段階で重荷になっています。

また、2007年頃は、丁度、住宅ローンの審査が最も緩く、借り手の返済能力を超えて借入が出来た事が、今回の語り手には、不利になったようです。

ただ、いろいろと苦労をした結果、回り道をしたものの、現在の新しい生活には、満足しているようで、良かったですね。

アメリカでは、「持つ者」と「持たざる者」の格差が拡大していますが、「持たざる者」が必ずしも不幸せではない、という事ですね。

元気な子供が2人もいて、天職と思える仕事があれば、十分、幸せだというのは、日本では、当たり前かもしれませんが、アメリカでは、「持つ者」がエライという価値観がまだまだ強いので、新鮮な感じがしますね。


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