米国で最も貧しい街の1つ、ニュージャージー州カムデン

米国で最も貧しい街の1つ、ニュージャージー州カムデン

FRBの金融緩和は、「思いのほか」継続となり、今後は、株高の継続が期待できそうですが、一方で米国の一般国民の生活は、少しずつ苦しくなってきています。

ロサンゼルス・タイムズによれば、シカゴ大学の研究機関であるNorcが実施した社会情勢調査の結果では、自らを「下流階層(Lower Class)」と認識する米国人が、8.4%と過去最大となったとのことです。


いままでは、大半のアメリカ人は、自らを「中流階級(Middle Class)」又は、「労働階級(Working Class)」と認識していましたが、直近では、「下流階級(Lower Class)」という認識を持つ人口が強まってきているというわけです。

「下流階級(Lower Classs)」と自ら認めるのは、低いセルフイメージを受け入れるという事でもあるので、仮に収入が低くても、心理的抵抗を感じるものです。

それでも、「下流階級(Lower Class)」と自己定義をしている人口が増えているのは、米国の経済格差が着実に広がっており、そう定義せざるを得ない状況にあることを物語っています。

また、「下流階級(Lower Class)」と認識する人は、大学卒業者の中でも増加しています。2002年には、2.6%だったのが、2012年には、5.8%と10年で2倍以上になっており、大卒であっても下流階級意識を持つ人が増えているという状況です。

ちなみに日本でも弁護士でも年収300万円といった一昔では考えられない事が起きており、世帯年収は減少しており、「下流階級」は、拡大傾向にあると言えます。

しかし、日本の場合は、社会医療インフラがしっかり整備されており、「1億総中流」を目指してきた経緯もあるので、日本で「下流」でも、世界的に見てまだまだ恵まれていると少なくとも現時点では、言えそうです。


■関連記事

経済危機を経て強くなっている米国経済と弱くなっている一般米国民

世界で拡大中の経済格差の原因と対策。「PLUTOCRATS」著者クリスティア・フリーランドの講演(TED Conference)。

人気エコノミスト中原圭介、アメリカ「貧困大国」と表現