オバマ大統領の公約の1つとして「オバマケア」(Obamacare)という公的医療保険の導入を進めてきました。

アメリカでは、自由診療制度を取っていたため健康保険が全くなく診察を受けられない国民も多く、9割以上のアメリカ国民が公的医療保険に加盟できる事を目指した制度です。

その過程でこの動画にあるように「今、加盟している健康保険プランに満足しているならそれを手放す必要はない」と繰り返しオバマ大統領は、国民に約束をしてきました。


しかし、オバマケアの導入が可決され、一定の基準を満たさない健康保険プランは、自動的にキャンセルされ、オバマケアの基準に見合ったプランでなければ継続できない事になりました。

今回、オバマケアの基準に見合わないプランのためキャンセル対象となっているのは、民間の健康保険を選択しているアメリカ国民の5%(約1,400万人)の内、約半分だとされています。

そもそもアメリカ国民の80%は、雇用主を通じてメディケア(Medicare)やメディケイド(Medicaid)という健康保険プランに入っており、彼らは、対象外となるので、大半のアメリカ人に影響はありません。

少数派が犠牲になったという事になりますが、ホワイトハウスでは、2010年からこの事は、予見していたという事がわかっており、オバマ大統領は、政治的判断に基づき、「必要な嘘」をついてきたという事になります。

政治家は、すべての国民を満足させられないという前提で、最善をつくす事を期待されてる難しい職業ですが、時には、「大義のために必要な嘘はつかなければならない」という事がよく伝わってくる事例だと言えます。


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