ビットコイン(Bitcoin)に対してメディアで強気な発言をしているウィンクルボス兄弟の発言を完全に却下せず、聞いておいた方が良い理由を述べてみたいと思います。
ウィンクルボス兄弟は、マーク・ザッカーバーグにコネクトユー(ConnectU)というソーシャル・ネットワーク・サイトの制作を依頼した事で有名な双子の兄弟です。
映画「ザ・ソーシャル・ネットワーク」でも登場しているので、知っている人は、知っている名前となっています。
仕事を頼まれたザッカーバーグは、代わりに同じコンセプトのフェイスブックを立上げ、それが、瞬く間にハーバード大学の学生を中心に広まったというわけです。
この件で、ウィンクルボス兄弟は、フェイスブックと和解しており、2,000万ドル(約20億円)の現金とフェイスブックの評価額を150億ドル(約1.5兆円)とした中から4,500万ドル(約45億円)相当の株式を受取っています。
フェイスブックの時価は、現時点で1,090億ドル(約10.9兆円)なので、フェイスブック株式を保有し続けていれば、3億ドル(約300億円)以上となっているはずです。
重要なのは、最終的にフェイスブックという形に仕上げたのは、ザッカーバーグだったもののもともとのソーシャル・ネットワークのコンセプトを描いていたのは、ウィンクルボス兄弟だったという事です。
また、フェイスブック側が和解に応じたのも少なからず、フェイスブックがコネクトユー(ConnectU)の盗作と判断できる要素があったからでしょう。
この一連の流れからもウィンクルボス兄弟には、インターネット上の流れを的確に読む「先見性」があったと伺えます。
その彼らが、「次は、ビットコインだ!」と強気な発言をしているので、米国メディアも耳を傾けているというわけです。
また、彼らの発言が、説得力を帯びてくるもう1つの理由は、彼らの父親であるハワード・ウィンクルボスの存在です。
父親であるハワード・ウィンクルボスは、全米随一のMBAプログラムを誇るペンシルバニア大学ウォートン校の教授であり、クライアントの資産約70億ドル(約7,000億円)に対して助言を提供するウィンクルボス・コンサルタンツの代表です。
つまり、裕福かつかなり社会的信用の高い「良い家」出身だという事です。
家庭が裕福で社会的信用が高いという事は、一種のステータスであり、アメリカ社会では、物事を進めていく上で有利に働く傾向があります。
こういった背景もあり、彼らは、メディアで注目を浴びていますが、彼らが、ビットコイン(Bitcoin)に対して強気な発言を繰り返す背景には、当然ながら自身の利益も織込み済みです。
具体的には、
⑴ビットコインの総流通量の約1%を保有しているため、今後、ビットコインが通貨として定着し、価格が上がるほどその恩恵を被る事ができる。
ウィンクルボス兄弟は、2012年8月頃、ビットコイン価格が、10ドル以下(シングル・デジット)の時に総額1,100万ドル(約11億円)の投資実行しているので、既にビットコイン投資は、順調に推移していると言えます。
⑵ビットコインに投資したいけど、投資する方法がわからない、という機関投資家のためにビットコインのETFを立上げ申請中であるため。
今後、ビットコインが、広まれば広まるほど、大口の機関投資家は、ビットコインへの投資窓口としてウィンクルボス兄弟の運用するETFへ投資をしていく事になりそうです。
順調に行けば、ウィンクルボス兄弟は、ファンド・マネージャーとして確固たる地位を確立できるかもしれません。
こういった思惑も混ざってビットコイン(Bitcoin)価格は、今後100倍になるという発言に至っていると考えられます。
ウィンクルボス兄弟の予想通りにビットコインが軌道にのっていくかどうかは、今後明らかになっていく事になりますが、少なくとも、今後も追っていきたい2人ですね。
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